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2022.09.04

あそぶ

大人気「ogawa」のテント。即完品や個性派の3モデルを実際に立てて詳細レポート!


「Camp Gear Note」とは……

大型テントを選ぶときは、カタログのスペックを見ただけではわからないサイズ感や細部のつくりまで、店頭などで実物に触わってみるのがベストなのは言わずもがな。

とはいえ、なかなかショップに足を運ぶ時間がとれないし、そもそも大型のテントを設営できる店舗だって限られている。

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そこで今回は、国内オートキャンプシーンの最先端を突っ走るブランド「ogawa(オガワ)」が手掛ける、2022年の新作3モデルの実物をチェック。

個性的なビジュアルのモデルから人気モデルのアップデート版まで、テント選びで気になるポイントを詳細にレポートする。

① レイアウト自在でいろいろ使える大型ドームテント

「Cupola(クーポラ)」16万5000円。重量15.95kg。

「Cupola(クーポラ)」。重量15.95kg。16万5000円


ひと張り目は、美しいアウトラインが唯一無二の存在感を放つドーム型テント「クーポラ(Cupola)」。

中心部の天井高は約200cm。中央のメインドアパネルが特徴的。

中心部の天井高は約200cm。中央のメインドアパネルが特徴的。


トンネル型のフレームワークをベースに、ポールを追加した独特な構造によって、トンネルテントのような室内空間の広さに加え、ドームテントのような高い耐風性を実現。美しい流線形デザインの機能美も魅力だ。

中央には、ひさし付きのメインドアパネルを設置。最大8人収容できる大きさからは想像できないほど設営が簡単な点も嬉しい。

最大幅270cm、奥行き570cmと広々。写真は真ん中をフロアレスにした状態。

最大幅270cm、奥行き570cmと広々。写真は真ん中をフロアレスにした状態。


中央部の高さは約200cmと驚くほど広々としたテント内は、取り外し可能なグランドシートの使い方次第で、自在にレイアウトを変更することが可能。

例えば、真ん中を土間にして両サイドに部屋を2つ作ったり、全面に敷いてお座敷スタイルを楽しんだり、フロアレスにして宴会用スペースとして使ったり……。

使用人数と用途に合わせて、ひと張りで幅広いシーンに対応してくれそうだ。

天面に備えた大型ベンチレーション。フライの素材は手入れしやすいポリエステルを採用している。

天面に備えた大型ベンチレーション。フライの素材は手入れしやすいポリエステルを採用している。


フライは耐候性とメンテナンス性に優れたポリエステル、インナーは通気性に優れる快適なT/C素材を採用。

天面には大型のベンチレーションも備えており、夏場は熱がこもりにくく、冬場は結露しにくい素材&構造が採用されている。

インナーには通気性に優れるT/C素材を使う。

インナーには通気性に優れるT/C素材を使う。


見た目の奇抜さについ目が行きがちだが、使い途の自由度は非常に高い。一年を通して、いろいろなスタイルで使い倒せる実力派モデルと言えるだろう。


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② 超人気モデルの、ちょうどいいSサイズ!

「Apollon S(アポロンS)」12万1000円。重量13.2kg。

「Apollon S(アポロンS)」12万1000円。重量13.2kg。


続いては2018年の登場以来、トンネル型テントの超人気モデルとなった「アポロン(Apollon)」。

大きなメッシュパネルもアポロンらしさの1つ。サイドパネルをポールで跳ね上げることもできる。

大きなメッシュパネルもアポロンらしさのひとつ。サイドパネルをポールで跳ね上げることもできる。


しかし、5人用で総重量23kgというサイズ感に「3人家族やカップルで使うには、ちょっと大きいんだよな」と二の足を踏んでいた人も少なくなかったという。

そんな声に応えて登場したのが、アポロンの長所はそのまま受け継ぎつつ、使いやすい大きさにサイズダウンした「アポロンS」だ。

左が従来モデル。右がアポロンS。

左が従来モデル。右がアポロンS。


従来は435cmあった奥行きは、290cmとコンパクトにリサイズ。独自のフレームワークによる高い耐風性、シンプルな立てやすい構造、蒸し暑い夏でも快適な全面フルメッシュのパネルは、そのまま引き継がれている。
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インナーテントは前後どちらにでも付けられる。

インナーテントは前後どちらにでも付けられる。


また、通常のトンネル型テントはインナーテントを取り付ける場所が決まっているが、前後どちらにでも取り付けられるのがアポロンの使いやすいところ。

吊り下げ式のインナーテント内部。

吊り下げ式のインナーテント内部。


夏はインナーを外して解放感溢れるシェルターとしても使えるし、トリプルファスナーを採用しているので、寒い時期の使用にも対応する。

カップルはもちろん、子供がキャンプを卒業して大型テントが必要なくなったファミリーにもおすすめだ。




③ 人気のベル型テントにT/Cバージョンが仲間入り

「Gloke8 T/C(グロッケ8 T/C)」9万6800円。重量11.4kg。

「Gloke8 T/C(グロッケ8 T/C)」9万6800円。重量11.4kg。


最後にご紹介するのは、登場以来すっかりベル型テントの定番モデルとなった「グロッケ(Gloke8)」に、快適なT/C素材を採用した「グロッケ T/C(Gloke8 T/C)」だ。

大きなメッシュパネルを出入り口と下部に装備。

大きなメッシュパネルを出入り口と下部に装備。


入荷しても即完売が続く人気モデルゆえ、なかなかショップで張ってある実物を触れる機会が少ないテントでもある。

素材をT/Cに変更し、カラーはワントーンのシックな印象にまとめている。

素材をT/Cに変更し、カラーはワントーンのシックな印象にまとめている。


個性的な見た目のベル型テントの良さは、シンプルにポール1本で立てる構造(グロッケは入り口にもフレームが1本ある)なので、想像以上に設営撤収がしやすいこと。

一方で構造上、風通しを確保するのが難しい形のテントなのだが、グロッケは大型のメッシュパネルを設けてあるうえに、通気性に優れたT/C素材を採用しているので、蒸し暑い夏でも快適に過ごせるモデルになっている。

天井高は225cm。トップのベンチレーションは2カ所。

天井高は225cm。トップのベンチレーションは2カ所。


また、内部に入って気がつくのは、外から見たとき以上に広々していること。

側面の立ち上がりを72cmと高めに設計することで、従来のワンポールテントの弱点だったデッドスペース問題を解決しており、サイドの圧迫感もない。

4人でも十分なスペースを確保できるし、2〜3人なら、かなりゆったりと使える広さだ。

ダブルファスナーの背面スリットは、従来のグロッケにはなかった仕様。

ダブルファスナーの背面スリットは、従来のグロッケにはなかった仕様。


背面のスリットはダブルファスナー仕様で、難燃生地のファスナーカバー付き。夏でも冬でも、快適に使えること間違いなし。

大型テントをまだ持っておらず、トンネル型やドーム型の大型テントは設営が難しそう、と感じている人には、誰でも立てやすい「グロッケ」をおすすめする。



風合いや快適性を重視するならT/Cモデル、軽さやメンテナンスの手軽さを優先するなら従来のポリエステル素材のモデルと、好みに合わせて選択してもいいだろう。 


ご覧いただいたように、3つのモデルだけでも、形や素材によって使い勝手や特徴が大きく異なるもの。大型テントを購入する際は、ぜひいろいろなモデルを見比べ、できれば実物に触れて心ゆくまで吟味してほしい。


[取材協力]
「ogawa GRAND lodge FIELD」
千葉県柏市手賀1618
04-7170-4486
Instagram:@ogawa_grand_lodge_field


[問い合わせ]
キャンパルジャパン
0800-800-7120

www.campal.co.jp

池田 圭=取材・文 熊野淳司=写真

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