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尖ったプロモーションに“らしさ”がのぞく

その面白さはプロダクトだけにとどまらない、と高畑さんは話す。



「斬新なプロモーションも魅力ですよね。昔、ケイト・モスをモデルに起用したカルバン・クラインの広告ポスターにボックスロゴのステッカーを貼ってましたよね。メディアを通じてではなく、ゲリラ的に行っているプロモーションがとにかくすごいと思いました。

原宿の一角もジャックしていましたよね。昨日までの街並みが、一夜明けるとシュプリーム色になっている。当時、僕は原宿で働いていたので、そんな風景を間近で見ていました。

特に今はSNSの時代ですから、このような現象は自然と拡散されていきますよね。すべてが計算づくというか。とにかくプロモーションスタイルが一貫していてカッコいいなと思います」。



さらに高畑さんは、「単純に、男ってスリルがあったりギリギリのラインみたいなものが好きじゃないですか?」と笑い、「そういった意味ではシュプリームという存在や背景はやはり惹かれるものがあります」と話す。



「最初はスケーターたちに向けたいちセレクトショップが、Tシャツ一枚から始まってここまで大きくなったんですから、本当にすごいことですよね」。

アイテムやショップ、プロモーションなどから垣間見るヒリヒリとした感覚、その首尾一貫した姿勢にこそブランドのすごさが表れていると語る高畑さん。その言葉、大いに納得である。

佐藤ゆたか=写真 菊地 亮=取材・文

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