「MINI STRIP」とポール・スミス氏。
▶︎すべての画像を見る 「ポール・スミスがデザインした、クラシックMINIと最新MINI」。
それだけでも十分興味をそそられるが、今回登場したそれらは、実はどちらも電気自動車なのだ。
そんなMINI(ミニ)×ポール・スミス×電気自動車という、3つの要素を掛け合わせた特別な2台の車が、もうすぐ東京にやって来る。
20年以上にわたるポール・スミスとMINIの関係
「MINI Recharged」
「自動車製造における持続可能性」という目標を掲げたMINIとポール・スミス。
2台のMINIを「シンプルさ、透明性、持続可能性」をテーマに開発し、10月7日(金)〜12日(水)、表参道の「BA-TSU ART GALLERY」に展示する。
MINI Rechargedに充電する現在のMINIのチーフデザイナー。
そもそもポール・スミスとMINIとの付き合いは古い。
1998年に当時のMINI(今で言うクラシックMINI)の、内装のカラーリングや専用エンブレムなどをデザインしたのが始まりだ。
MINI Rechargedのインパネ。
シックな黒の本革シートが備えられ、フロントフードのグレートブリテン島をかたどった専用バッチや、エンジンフードなどにアクセントにライムグリーンがあしらわれた、彼の世界観たっぷりな特別仕様車「ポール・スミス・エディション」。
当時、世界限定1800台で販売された。日本でも販売されたので、時折中古車として見かけることもできる。
MINI Rechargedのシフトノブ。
当時のメーカー、ローバーはこの時、ボディカラーを決める際に「どの色にするか?」と彼に尋ねた。
すると彼はそのとき着ていたブルーのシャツを指して「この色にしてほしい」と言い、シャツの裾の一部を切り落としたという。
そんな彼にとって思い入れもあるであろう1998年式の特別仕様車が、今回東京にやってくるクラシックMINIの電気自動車「MINI Recharged」のベースだ。
この車名にピンときたアナタは、相当のクラシックMINI好き。以前取り上げた、BMWが電気自動車にしてくれるというサービス
「MINI Recharged プロジェクト」の一環というわけだ。
MINI Recharged
21世紀に蘇った電気自動車版ポール・スミス・エディションは、1998年式同様、エンジンフードの代わりにバッテリーボックスにライムグリーンがあしらわれ、そこに彼のサインと電気自動車をイメージさせる稲妻のイラストが描かれた。
もちろん開発テーマの「シンプルさ、透明性、持続可能性」に沿って、再生繊維を使ったシートカバーや、再生ゴムを用いたフロアマットが採用されている。
一方、古いライトはLEDに置き換えられ、オーディオもワイヤレス化。またスピードメーターもスイッチ類も新たにデザインされ直されるなど、インテリアはとてもシンプルなデザインに生まれ変わった。
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