「耐衝撃のフルメタル」を叶えた見えないこだわり
GM-B2100が持つフルメタルシリーズならではの魅力について解説しよう。
樹脂からメタルへと変更する過程で、Gショックの開発チームは究極のタフネスを保つために、フルメタル耐衝撃構造を導入した。
このシステムは、2018年に発売されたGMW-B5000から始まり、ステンレススチール製のベゼルとケースの間にファインレジン製の緩衝撃パーツを実装し、モジュールを衝撃からガードする。
採用されているフルメタル耐衝撃構造。
そこでの要となるのが、美観と機能向上の両立を目指した鍛造・切削・研磨などの技術である。
GM-B2100を例に取ってみよう。
時計の顔であるステンレススチール製のベゼルケースは、ヘアラインとミラーの2つの仕上げを施し、新しい薄型モジュールを搭載することで、フルメタルシリーズでは最薄となる12.8mmのスリムなケースを形成。
フルメタルシリーズならではの仕様として挙がる、ステンレススチール製のねじ込み式のケースバック。
ブレスレットはGMW-B5000からの設計を踏襲。
フルメタル耐衝撃構造に準じた強度にするためのラグ部の3本足構造に、ディンプル形状のステンレススチール製のバンドピースを製作することで樹脂モデルと異なるデザインに仕上げている。
バンドピースの縦幅を狭くすることでフィット感を向上させたブレスレット。
インダイヤルと液晶部で異なる仕上げを用いた2枚構成の文字盤も見応えがある。インダイヤルリングは微細な挽き目と蒸着を施し、レザー溶接で盤面に固定。
複数形状の成形と緻密な表面加工は、山形カシオの精密金型技術によるものだ。インデックスや小針にも蒸着を施すことでベゼルケースとのトーンを整えるこだわりを見せた。
メタル製のベゼルケースと完璧にマッチする文字盤の仕上げ。
一部のファンの間で“カシオーク”と呼ばれるほどの熱狂的な人気を獲得しているGA-2100。
フルメタル化で生まれ変わったGM-B2100も、新たなブームを巻き起こすポテンシャルを大いに秘めている。
[問い合わせ]カシオ計算機お客様相談室(時計専用)03-5334-4869