▶︎すべての画像を見る ときに「腕時計のF1」と形容されるリシャール・ミルの腕時計。2021年のフェラーリとの長期的なパートナーシップの提携は話題を呼んだ。
そして、初のコラボレーションモデルとして今年発表された「RM UP-01 フェラーリ」は、わずか1.75mmのケース厚という驚異的な薄さで、時計業界をざわつかせている。
“限界”に挑戦したコラボレーション
世界限定150本。「RM UP-01 フェラーリ」Tiケース、51×39mm、手巻き。税込予価2億4750万円/リシャール・ミル(リシャールミルジャパン 03-5511-1555)
リシャール・ミルの名を聞くと、多くの人が常識破りな価格を思い浮かべるかもしれないが、その真髄は既成概念を破壊するエクストリームウォッチの創造にある。
およそ1920年代頃から製造が始まった極薄の機械式腕時計。その歴史は、言わば時計製造の進化の系譜に例えられる。
極薄の機械式腕時計への挑戦は、リシャール・ミルにとっても容易なことではなかった。
コラボレーションの証であるベゼルに象られたフェラーリのロゴマーク。
RM UP-01 フェラーリの開発は試行錯誤の連続であり、何年にも及ぶ研究によって数十本のプロトタイプを試作しながら、6000時間以上もかけて開発とテストを繰り返すことで完成に至ったという。
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