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③『嘘喰い』全49巻、計10639ページ
予想読了時間=44時間20分

『嘘喰い』迫稔雄著、ヤングジャンプコミックス(集英社)

『嘘喰い』迫稔雄著、ヤングジャンプコミックス(集英社)



2006年から約12年間かけて連載された長編漫画『嘘喰い』。今年2月には横浜流星さん主演の実写映画も公開されるなど、今なお根強い人気を誇る。

”嘘喰い”と呼ばれる天才ギャンブラーの斑目貘(まだらめばく)が、国家中枢にまで影響を与える巨大秘密組織「賭郎」(かけろう)のもとで数々のギャンブルやゲームに挑み、いち賭郎会員から賭郎の頂点である「お屋形様」を目指す物語だ。

時に命まで賭けて行われるギャンブル勝負はどれもスリル満点で、超ハイレベルで繰り広げられる知能戦やイカサマの応酬はまったくの予測不可能。

また、賭郎に所属し、会員たちのギャンブルの進行や取り決め、取り立てなどを担う「立会人」たちの人間離れした戦闘能力や明晰な頭脳も魅力的で、その完璧なスーツの着こなしやクールな立ち振舞いには、きっとグッとくるものがあるはずだ。

一度読み始めたら先が気になってしまい、不眠不休のノンストップで駆け抜ける人も少なくない。まさにお盆の時期に熱中するには打ってつけの名作だ。

④『ワンピース』最新刊103巻、計21920ページ
予想読了時間=121時間47分

『ワンピース』尾田栄一郎 著、ジャンプコミックス(集英社)

『ワンピース』尾田栄一郎著、ジャンプコミックス(集英社)


このマンガだけは、1ページの密度の濃さを考慮し、1分あたり3ページ換算にしなければならないだろう。

コミックの世界累計発行部数が5億部を突破したモンスター作品『ワンピース』が、1997年の連載開始から25年の時を経て、ついに最終章へと突入した。

作者の尾田さんは、最新103巻までの物語について、「だいたい下ごしらえが終わります。25年かかりました」と、あくまで最終章へ向けた下準備だったと告白(!)。「ここから読んでくれても大丈夫。だって…ここからがONE PIECEです!!」「今まで隠してきたこの世界の謎全部描いていきます」と宣言した。

これまでに張られてきた数々の伏線の顛末は? 宿敵・黒ひげとの因縁は? 最終戦争の行方は? 果たしてルフィは最後の地”ラフテル”に辿り着き、海賊王が残した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」に辿り着けるのか?

連載当初は読んでいたけど、大人になるに連れて離脱していったというオーシャンズ世代も少なくないだろう。でも、きっと頭の片隅では物語の続きが気になっていたハズ。

いよいよフィナーレ間近の超大作、最後はみんなで一緒にゴールできるよう、このお盆のタイミングで追いついておこう。


3/3

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