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② 最強の味方「ライフジャケット」は必ず!



田村先生は、海難事故の防止策として最も大切なのはライフジャケットの着用であると強調する。

「ライフジャケットを着けていれば、浮力が得られるので沈む心配は少なくなります。実際に、ライフジャケットを着けていた場合、着けていない場合と比べて生存率が2倍以上になるというデータもあります。海で遊ぶ際は、必ずライフジャケットを用意するようにしましょう」。

ここ数年でライフジャケットの重要性も浸透し、小型船舶の乗船者などは着用が義務化されるなど、整備も進んでいる。

「カッコ悪いじゃん」「潜りにくい」などと言わず、家族の命を守るため、ぜひ導入を。

③ 救助待ちの間の”低体温症”を防ぐ方法

ライフジャケットは優秀なアイテムだが、それさえ身に着けていればいいワケではない。

「水難事故による死亡原因の1位は”溺水”ですが、2位は”低体温症”なんです。つまり、救助を待つ間に、どのようにエネルギー消費と体温低下を防ぐかが生死を大きく分けるのです」。

そのために、海上保安庁が提唱しているのが「ヘルプ姿勢」だ。

ヘルプ体制(海上保安庁HPより引用)

ヘルプ姿勢(海上保安庁HPより引用


「ヘルプ姿勢」とは、「HELP(Heat Escape Lessening Posture)=放熱抑制姿勢」のこと。体温が放出されやすい脇下や肘、膝裏部分を隠すことで、体温低下を遅らせることができる。

「また、流されたときの備えとして、防水用バックなどに携帯電話を入れて所持しておくといいでしょう。GPSをオンしておけば、救助が必要な際に場所を特定しやすくなり、救命率も上がります」。


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