「業界のパタゴニアン・パパラッチ」とは…… ▶︎すべての画像を見る パタゴニアは、言うまでもなく実力派アウトドアブランドだ。ただ、アメカジブランドという認識の人もいれば、ストリートな匂いを感じるという人もいる。
そこにまたブランドの厚みが感じられるわけだが、さて、アメリカものを軸に展開するフリークス ストアでアイテムの企画や製作に携わる吉田拓矢さんの場合はというと……。
吉田拓矢●フリークス ストアのオリジナル商品の製作やライセンスブランドとの別注企画を担当する商品企画所属。2005年の入社から同社ひと筋17年の古株で、最近は懐かしくも珍しいユーズドを求めて各エリアの古着店を探索する日々。
表裏で“らしさ”が光る。古着パタゴニアの配色に首ったけ
アメカジ、ストリートの門戸をくぐってきた吉田さんにとって、パタゴニアは欠かせない。ただ、その新作の良さは当然理解しつつも、手に取るのは古着ばかりという。
「機能も最先端ですし、ますます地球ファーストなモノ作りをされていることを考えれば、新作の方がいいとは思いますが……なかなか手が伸びません。やはり、昔の配色に惹かれるんですよね。
僕は顔が地味だから、こういったアイテムについ目がいってしまう。なので、古着は死ぬほど探します(笑)。あとはサイズ感ですかね。わりと大きめを選ぶ傾向にあります」。
パタゴニアを昔から追っている人なら「あの頃のあの配色をもう一度」と考えている人も少なくないはずだ。現に、過去の配色を復刻させた例も一度や二度ではない。こちらもまた、いいアジが出ている。
「5年ほど前に購入しましたが、3着の中でこれだけ東南アジア製。こだわる人はUSメイドしか買わない、みたいなこともあると思うんですけど、この配色がすごく良かったので関係ないなと。
リバーシブル仕様で、ここ最近のトレンドに倣うかのようなハーフジップ型。最近はこればかり着てますね」。
トップスにインパクトがある分、それ以外は色もデザインも控えめにしながらバランスを取るという吉田さん。シルエットにも独自のこだわりがのぞく。
「昔はややタイトにコーディネイトしていましたが、今はゆったりめが基本。これは身幅がワイドなボックスシルエット型なので、太めのパンツに合わせながら、ややストリート寄りに着たりしますね。
化繊系同士で合わせるとスポーティ感が出すぎるので、パンツは天然素材が主軸。今回はネイビーのチノパンを合わせました」。
2/2