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2022.07.31

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次なる酒トレンドは“クラフト梅酒”。小ロットでカルチャー的な「みなべクラフト梅酒」

CU9代表取締役 高田 遼さん Age 33●早稲田大学を卒業後、総合商社を経て、現在は大手IT企業に勤務。本業の傍ら、2021年にみなべクラフト梅酒プロジェクトをローンチ。

CU9代表取締役 高田 遼さん Age 33●早稲田大学を卒業後、総合商社を経て、現在は大手IT企業に勤務。本業の傍ら、2021年にみなべクラフト梅酒プロジェクトをローンチ。


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梅酒にどんなイメージを持っているだろうか?

「僕も甘くて、安酒で、酒が弱い人の飲み物でしょって感じでした」。そう語るのは、和歌山県みなべ町の梅酒を販売するECサイト「みなべクラフト梅酒」をローンチさせた高田遼さん。

みなべ町は紀州南高梅発祥の地であり、梅酒に限り小ロットでの製造・販売が許可されている梅酒特区だ。

ジン梅酒に使われている梅は、高田さんとお母さまが収穫したもの。

ジン梅酒に使われている梅は、高田さんとお母さまが収穫したもの。


「一般的に梅酒は梅とホワイトリカーと氷砂糖で造るのですが、みなべ町は梅がふんだんにあるので、ウイスキーでやってみよう、日本酒だとどうだろうか、などみんながいろいろ試してきた歴史と文化があるんです」。

その言葉どおり、彼のECサイトで販売されている梅酒は、泡盛や日本酒で漬け込んだり、はちみつや黒糖を使用していたりと実にユニーク。

 

「みなべクラフト梅酒」のYii(イー)。高田さんの実家で収穫した梅と、和歌山県産ボタニカルを贅沢に使用した世界初のクラフトジン梅酒はスパイシーな香りと梅の酸味が特徴。ソーダで割ればカクテルとしても楽しめる。500ml 8800円/みなべクラフト梅酒(CU9 https://minabecraftumeshu.jp


「品質は本当に素晴らしい。でもデザイン性や発信の重要性を理解していなかったため、世の中にほとんど認知されていないのが現状でした」。

そこで9種類は既存商品をミニボトルにしてリデザイン。1種類は高田さんが新たに世界初のジン梅酒を製造し、5種類ずつセット販売している。

 

「みなべクラフト梅酒」の1-5セレクション。ミードのような香りのするはちみつ入り、日本酒や泡盛に漬け込んだものなど、アルコール度数が低めのクラフト梅酒の5種類が楽しめるセット。アルコール度数高めの「6-10セレクション」も人気。150ml×5本 4950円/みなべクラフト梅酒(CU9 https://minabecraftumeshu.jp


「正直、梅酒としては高価ですが、それでも価値を知った人は納得して買っていく。梅酒生産者の方も驚いています(笑)。今後は少しずつ生産量を増やしていきたいですね」。

川西章紀=写真(静物) 林田順子=編集・文

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