[Episode]原形となったのは太守が愛用した防水時計
Marian Gérard, Collection Cartier © Cartier
大胆かつ個性的なスタイルは、アーカイブに残る1943年製の防水時計の保護用グリッドをモチーフに、現代的な解釈を加える。
本来オスマン帝国の高官を意味するパシャの名も、これを製造依頼したマラケシュ(モロッコ)太守エル・ジャヴィ公にちなんで付けられたものだ。カルティエの顧客であり、時計収集家でもあった。
[First Model]ダイバーズのイメージで一躍人気モデルに
Marian Gérard, Collection Cartier © Cartier
1985年に登場した初代「パシャ」は、ラウンドケースにカルティエのシンボリックなスクエアのレイルミニッツウェイを組み合わせた。
さらにスケールを刻んだ回転式ベゼルがダイバーズウォッチのイメージとともに、ルーツとなった防水時計を想起させた。
スポーティなテイストは当時のトレンドとも合致し、男のカルティエとして高く支持されたのだ。
「腕時計の360度全方位的大解剖」とは…… 一本の腕時計を取り巻く魅力的なトピックスを抽出し解説。知れば知るほど時計愛は深まるはずだ。
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