Paul & Henriette © Cartier
「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2022」で発表された新作の中で、特別な輝きを放つ時計があった。
世界で最も有名な角型時計のひとつ、カルティエ「タンク」が新たに魅せた“ブラックダイヤル”だ。
▶︎この記事の画像ギャラリーを見る 歴史上、意外と少ない“黒・タンク”
洗練を極めたタンクの新境地。 Paul & Henriette © Cartier
1917年の誕生から、時代の変化とともにさまざまなスタイルを生み出したタンクは、今日では多くの派生モデルを擁する一大コレクションへと成長。
昨年登場した「タンク マスト」は、同年にデザインを刷新した「タンク ルイ カルティエ」と、1977年に発表された「レ マスト ドゥ カルティエ」のデザインを色濃く受け継いだ注目のコレクションだ。
革新的なソーラービート™️ムーブメントのほか、グリーン、ブルー、レッドの3色展開のモノクロームダイヤルなどが話題をさらい、完売が続出するヒットを見せた。
「タンク マスト」SSケース、25.5×33.7mm、クオーツ。37万9500円(予価) /カルティエ 0120-301-757 © Cartier
2022年の新作として、タンク マストが披露したブラックダイヤルは、ステンレススチールケースの上のラージモデル(メンズ)と下のスモールモデル(レディス)の用意がある。
「タンク マスト」SSケース、22×29.5mm、クオーツ。36万1900円(予価)/カルティエ0120-301-757 © Cartier
100年以上の歴史を持つタンクの歴代モデルを調べてみると、ブラックダイヤルが採用されたことは意外に少ない。
アイコニックなローマンインデックスを大胆にも取り払い、メゾンのロゴとSWISS MADE、そして時針・分針のみで構成されている。
引き算をすることで力強さが増したダイヤルデザイン。 Paul & Henriette © Cartier
これは、前回のモノクロームダイヤルと同じアプローチであり、レ マスト ドゥ カルティエでも近いデザインが採用されている。
2/2