「業界のパタゴニアン・パパラッチ」とは…… アクティブな男が服に機能性を求めるのは当然。ただ、それにより使用シーンが限られてしまうこともしばしばあるが、そのハードルを軽々と飛び越えるのがパタゴニアと井上さん。
パタゴニアというブランドの深みと幅について、井上さんは10年近く愛用するバギーズを通して語る。
井上歩●RHC ロンハーマン みなとみらい店にて6年ほど、七里ガ浜店にて1年半ほど勤務した後、2020年12月よりプレスアシスタントに就任。サーフィン歴9年。
サーフィンきっかけでブランドの深みを知る
かつてはBボーイだった井上さんだが、RHC ロンハーマンで働き始めてからあらゆる視点や嗜好性が変化したという。キャリア9年を数えるサーフィンもそのひとつだ。
「RHC ロンハーマンで働き始めたのは20代半ばぐらい。それから程なくして今の上司に誘っていただき、初めてサーフィンを経験しました。環境としてはすごく恵まれていたと思います。
みなとみらい店勤務だったので、行こうと思えばすぐに海へ行けますし、周りの人はみんなすごく上手い。生きた教本が身近にいて一緒に波乗りをするわけですから、上達も早くなりますよね」。
パタゴニアを本格的に愛用しだしたのもちょうどその頃。手にしたのは水陸両用のバギーズショーツである。
「サーフィンを始めたての頃はすぐさまのめり込んだわけではなかったので、本格的なボードショーツを買うのもどうかと思いました。そこで、普段でもはけるものをとバギーズを購入しました。ただ、気づけば今もずっと最初に購入した一本をはいてますね」。
実際に身につけるようになり、パタゴニアの底力を心底思い知ったという井上さん。
「ゴリゴリに上手い人は、やっぱりサーフブランドのものをはいたりしてますよね。それはそれで一つのカルチャーですし、カッコいいと思います。ただ、パタゴニアはそれに輪をかけやはりファッショナブル。
しかも、海だけじゃなく、山でも街でもファッションとして着られますし、ヴィンテージまで注目されていたりする。その辺りにブランドの深みを感じますね」。
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