「業界のパタゴニアン・パパラッチ」とは…… ファッションにおいて、もはや山と街の境界線はなくなった。それはやはり、街との親和性を強めたアパレルラインの充実が大きな理由である。
ロンハーマンきってのアクティブ派、福本宏二さんもそれは認めるが、パタゴニア本来の魅力はやはり“機能”にあると説く。あらゆるシーンでパタゴニアを愛用してきた男の言葉は、やはり説得力が違う。
▶︎すべての画像を見る 福本宏二●ロンハーマンのメンズカテゴリーのプレスを統括。アクティブ派で知られ、20代から始めたサーフィンはかれこれ13年のキャリアを誇る。現在はもっぱら釣りがメインで、専門はバス釣り。
パタゴニアの“ギア”としての優秀さ
福本さんとパタゴニアの付き合いは、アウトドア専門の古着店で街着用に購入したフリースからスタートした。ただ、その距離を縮めたのは街ではなく、アウトドアフィールドだったという。
「洋服に興味を持てば、きっとパタゴニアは誰もが通る道。僕も最初はタウンユース用として購入しました。20歳くらいのときに、友人に誘われてサーフィンを始めたんですけど、『パタゴニアにいいショーツがある』って聞いて試してみたら、これがすごくよかったんですよ。
以降、暇があればしょっちゅう千葉の海に行っていました。ただ、当時は美容師として働いていて、休みも少ないながらも海へ足を運んでいました。美容師を辞めたあとも、バイトをしながらよく鵠沼方面へ通っていましたね」。
「最近はめっきり遠ざかっている」というサーフィンだが、今も湘南エリアの店舗に寄る際などはマイボードを持参し、合間を縫って波に乗る。もちろん、夏に着用するのはパタゴニアである。
「きっと多くの人は、僕のようにファッションをキッカケにパタゴニアを知ると思います。ただ、アクティブシーンで使ってみると、やはり根っからの実力派ブランドであることが実感できます。サーフィンのギアはどれも優秀で、今ではサーフショーツ、サーフハット、ラッシュと、ひと通り揃えています」。
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