▶︎この記事の画像ギャラリーを見る ミニやチンクエチェントといった誰もが知る輸入車名作コンパクトカーもいいけれど、あまり知られていないコンパクトカーの中にも、いい車はたくさんある。
ここで紹介するのは、そんな隠れた名作コンパクトカー。王道より変化球派なら、知っておくべし。
ゴルフの“弟”的存在「ポロ」
フォルクスワーゲン「ポロ」(1996年8月~2002年5月)。中古車価格は約20万円〜。
多くの車種が代替わりする度に大きくなるのは、時代の流れ。
快適で安全になるのはもちろんありがたいが、あの頃の小型犬みたいな可愛さが…… と思ってしまう方にオススメしたいのが、3代目ポロだ。
もともとゴルフの弟分として1975年に初代がデビューしたけど、ポロもまた兄貴同様、少しずつ大きくなって……。とは言っても、3代目でも初代ゴルフとほぼ同じサイズだ。
大人4人で十分乗れるサイズだが、同サイズくらいのゴルフIIほど中古車価格は“ビッグ”になってない。
そんなちょうど良いサイズ感と、終了から20年ほど経って出た味わいが、今まさに欲しい気分。
“電欠”の恐怖感がない「i3」
BMW「i3」(2014年4月〜間もなく販売終了)。中古車価格は約160万〜430万円。
BMWのBEV(電気自動車)戦略はこのi3とともに始まった。
2014年のデビュー時は一回の充電での走行可能距離は約130km〜160kmだったけれど、度々改良が施され、最終的には360kmまで伸びている。
しかも、レンジエクステンダー装着車なら、万が一「電欠」になったら小型エンジンで発電してくれるので、プラス約100km走ることが可能。
「電気自動車はまだ走行距離が不安」なんて人には、ぜひi3のレンジエクステンダー装着車に乗ってもらいたい。
電気自動車らしい強烈な加速感や、未来感たっぷりのインテリアなど、デビューして8年が経ってもその魅力は色褪せていない。
’70年代の名車へのオマージュ「C30」
ボルボ「C30」(2007年7月~2012年12月)。中古車価格は約20万円〜。
240以降、日本ではワゴンのイメージが強いボルボだが、P1800をはじめ昔から名作クーペをいくつも開発してきたメーカーだ。
で、2007年に発表したのがクーペの意味で「C」が付くC30。一見ハッチバックだけど、Cを名乗るだけありテールゲートは大きく寝ていて、ドアは左右に1枚ずつ。しかもテールゲートはガラス製だ。
実はこれらのポイント、1970年代の名クーペ1800ESと同じなのだ。1800ESはワゴン風クーペだったが、C30はハッチバック風クーペとして21世紀に登場したというわけ。
ちなみにプラットフォーム(骨格部分)が当時のマツダ・アクセラと同じ、ってところもこの車のレアポイントのひとつ。
2/2