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女王陛下のジャガー「Eタイプ」

1965年式シリーズ。ジャガー「Eタイプ・ロードスター」。

1965年式シリーズ1。ジャガー「Eタイプ・ロードスター」。


先日行われたエリザベス女王の在位70周年記念式典「プラチナ・ジュエリー・ページェント」。

そのパレードに、エリザベス女王をはじめ英国王室の寵愛を受けるジャガーとランドローバーの車も参加したのだが、その中の一台であるジャガーEタイプに、集まった国民から歓声が上がった。



これは1965年式のシリーズ1 ジャガーEタイプ・ロードスター。

ジャガーのレストア部門であるクラシック・ワークスがボディを修復し、4.2Lエンジンから4.7Lエンジンに載せ替え、4速MTから5速MTに換装。ボディカラーは英国国旗から着想を得たというロイヤルブルーに塗り替えられた。

赤の色調で仕上げられたインテリアのレザーは、伝統的な手法により手作業で仕上げられたという。



誕生年のワインもいいけど、自分と同じ年の愛車をフルレストアして持てたら、間違いなく一生の相棒になるはず。

まずは同い年の車に何があるかを、調べることから始めてみるか。


フェラーリへの無茶ぶりを形にした「SP48ウニカ」

フェラーリ「SP48ウニカ」。

フェラーリ「SP48ウニカ」。


たったひとりの顧客のために作られたフェラーリ。それがSP48ウニカだ。

同社のF8トリブートをベースに、金属の塊から削り出したようなオリジナルボディが与えられた。

一方でリアウインドウが廃されたため、本来見えるはずのシート後ろに置かれたV型8気筒エンジンは見えない。



フロントグリルやヘッドライトはこの車のためのオリジナルデザインで、上から見ると、フロントウインドウから中央を走るグラフィックがブラックからボディカラーの赤に美しいグラデーションが描かれていることがわかる。



昔からフェラーリは、不動産王のためのステーションワゴンといった“特注品”を度々作っている。

このSP48ウニカもその流れで、同社は現在“世界にひとつのフェラーリを制作するプログラム”である「スペシャル・プロジェクト・プログラム」を進めている。

今後も度々“世界にひとつのフェラーリ”が登場するはずだから、世界の不動産王や砂漠の王様の車をチェックしながら、そのセンスだけでも我がものにしよう。

籠島康弘=文

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