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着こなしもまた‘90年代を彷彿させる合わせで



最近手に入れたアイテムは、クラシカルなデザインのバギーズ・ジャケット。耐久性に優れ、撥水コーティングが施されているため小雨やライトキャンプなどでも重宝する。

しかも、リサイクルされた漁網を使ったメッシュライナーやナイロンを採用。そこへ合わせたのは、黒の古着のTシャツにまばゆいばかりのネオンカラーのパンツだ。



「着こなしにおいても、無意識のうちにやっぱり心の奥底で’90年代がくすぶっているかもしれない。パタゴニアはデザインをガラリと変えることが少ないので、ちょうどいいんですよね。

機能性もあるしデザイン性もグッとくる。雨の日に何を着るかと考えたら、最新のアウトドアウェアはいつも着ている古着とはどうもフィーリングが合いにくい。だったら、往時のデザインを感じさせるパタゴニアがいいなと」。



また、昨今のパタゴニアのスタンスにも独自の見解を述べる。

「最近では店内にアウトレットのブースを設けて販売していたりもするじゃないですか。新品を売りたいブランドとしてはなかなか古着は扱いにくいけど、洋服を循環させるという点では大事だと思うんですよ。それをパタゴニアがやってくれたことで、周りのハードルも一気に下がったんじゃないですかね」。

時代が移り変わろうとも、シーンへ与える影響は絶大。それがパタゴニアの偉大さだ。数多の古着のパタゴニアを見続けてきた男の目にも、その功績はひときわ大きく見えるようだ。

伊藤恵一=写真 菊地 亮=取材・文

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