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2022.05.24

日産初の軽EV「サクラ」は“普段乗り”に最適かも。ライフスタイル目線の嬉しいポイントを解説

日産「サクラ」。

日産「サクラ」。

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車の電動化が進むと、趣味としての車と普段の“足”としての車の、二極化が進むと言われている。

メインの一台とは別に、ちょっとした買い物や子供の送り迎えなどに気軽に使える車といえば軽自動車。

先日発表された日産の新型軽自動車「サクラ(SAKURA)」は、EV時代の普段使い車の最有力候補と言えるだろう。

普段使いに最適化された軽EV

奥のアリアと同じく未来感のあるエクステリア。もちろんグリルは、エンジンを冷やす必要がないので閉じている。

奥のアリアと同じく未来感のあるエクステリア。もちろんグリルは、エンジンを冷やす必要がないので閉じている。


サイズは同社の軽自動車「デイズ」とほぼ同じ。体積を取るとされるバッテリーは床下に配置されているから、室内もデイズ同等に広々だ。

1回の充電での走行可能距離は約180km。同社のアリアの470km(66kWh)/610km(91kWh)と比べると見劣りするが、普段使いの車としての使用距離(1日約30km)なら、日曜の夜に充電すると、だいたい次の金曜日の夜まで充電しなくても走れる。

日産の先進安全運転支援技術「プロパイロット」を装備。自動駐車機能「プロパイロット・パーキング」も用意されている充実の装備。

日産の先進安全運転支援技術「プロパイロット」を装備。自動駐車機能「プロパイロット・パーキング」も用意されている充実の装備。


そもそも1日の走行距離は約53%の人が30km以下、約84%が100km以下(日産調べ)だ。ちなみに東京と横浜間が約30km。茅ヶ崎まで行っても約60kmだから十分往復できる。

もちろん電気自動車だから加速が抜群にいい。

体感では、モーターを制御せずに始めて乗ると街中では加速が良すぎるぐらい。

そこでサクラにはドライブモードに「エコ」「スタンダード」「スポーツ」の3モードが用意されている。

水平基調で、突起したボタンもほぼないシンプルなインテリア。助手席前はちょっとした棚のようにラウンドしているので、スマホなどを置いても落ちにくい。

水平基調で、突起したボタンもほぼないシンプルなインテリア。助手席前はちょっとした棚のようにラウンドしているので、スマホなどを置いても落ちにくい。


試乗してみると、「エコ」はイメージとしては制限速度40km以下の街中で走るにはちょうどいいモード。

「スタンダード」を選べば国道のバイパスもラクラクこなせて、「スポーツ」になると2Lガソリン車なみに高速道路の合流でギュィ〜ンと加速できる、という感じ。

3本スポークが主流のなか、アリアと同じく左右でリング部分を支える2本スポークステアリングが新鮮。

3本スポークが主流のなか、アリアと同じく左右でリング部分を支える2本スポークステアリングが新鮮。


街中などで車が多いときは、「エコ」モードで「eペダルストップ」をオンにするといいかも。

アクセルから足を離すだけで減速できるのでオススメだ。ブレーキペダルを踏む機会が激減するから街中での運転が格段にラクになる。

ラウンジカフェをイメージしたというベンチシート。

カフェラウンジをイメージしたというベンチシート。


こうした、滑らかでかつ細かなモーターの制御技術は一朝一夕にはいかない。

さすがEV黎明期に量産型電気自動車「リーフ」を開発して以来、EVを作り続けている“技術の日産”を感じる瞬間だ。

もちろん電気自動車だから走行中の室内はきわめて静か。オーディオで音楽を聴くにも同乗者との会話を楽しむにもバツグンの環境だ。


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