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2022.05.20

中古車SUVは2000〜2010年式が狙い目。程よい個性と確かな機能を持つ、手頃な7車種


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相変わらず人気のSUVを今選ぶなら、ヤングタイマーでもなければ、最新の現行型でもない、「2000年代(’00年〜’10年式)」の車種が最適かもしれない。 

今見ると新鮮で、故障の不安も少なく、ちょっと時間が経った分“いい味”が出ている。そんな2000年代の人気SUVを紹介したい。 

遊びの相棒に手頃なSUV日産「エクストレイル」

日産「エクストレイル」(2000年10月〜2007年7月)

日産「エクストレイル」(2000年10月〜2007年7月)


アウトドアを楽しむための車として開発されたエクストレイル。現行型は随分と立派になったけれど、初代は2Lと2Lターボでボディも5ナンバーサイズと、狙いは初めて車を買うような若者だった。

4WDは路面状況に応じて前後に自動的にトルクを配分するオールモード4×4を搭載。ラゲージの床面は取り外して水洗いができ、さらに撥水加工のシートや天井を備えたグレードも追加された。



2003年6月には運転席でも着替えやすいようステアリングを上に向けられる機能や、撥水加工された室内フロアが採用され、サーフィンやウインタースポーツ、キャンプなど“遊び”の相棒にピッタリな一台だったのだ。


タフな4WDが快適性を進化させたメルセデス・ベンツ「Gクラス」

メルセデス・ベンツGクラス(1990年〜2018年5月)

メルセデス・ベンツ「Gクラス」(1990年〜2018年5月)


いわずとしれた人気SUV。1990年に登場したW463型は、それまでの商用車然としたW460に対し、乗用車としての性格が強められたモデルで、かつ息の長いモデルとなった。

2001年に初めてマイナーチェンジが行われ、内外装のデザイン変更と装備や機能の充実が図られた。



1990年代から本革シートや木目パネルが採用されるようになってきていたが、2001年のマイナーチェンジでは、ステアリングホイールやスピードメーターのデザインが当時のメルセデス・ベンツレベルまで高められた。

現在でも採用されているコマンドシステム(ナビなどを統合制御する機能)も搭載されたのもこの時だ。

といっても質実剛健、タフな四駆というイメージはそのままで、快適性だけが上がったという感じ。Gクラス人気をさらに高めた時代のモデルだ。


SUVになっても“ポルシェはポルシェ”「カイエン」

ポルシェカイエン(2002年9月〜2010年2月)

ポルシェ「カイエン」(2002年9月〜2010年2月)


ポルシェ初のSUV。フォルクスワーゲングループとプラットフォームを共有することで開発コストを抑え、代わりに新たに開発された4.5LのV8エンジンが搭載されている。

V8エンジンには自然吸気とターボがあり、その後3.2LのV6も追加された。ちなみにカイエンとプラットフォームを共有したのはフォルクスワーゲントゥアレグと、アウディQ7だ。



プラットフォームを他車と共有したくらいでポルシェ味が薄まるわけはなく、乗れば“視線の高いポルシェ911”。

独自の4WDシステムは前38:後62と後ろよりにトルクを配分。路面状況やドライバーの意図をくみ取ることで瞬時に駆動配分を変動させる。

たとえ同じ材料でSUVを作っても、ポルシェが料理すればスポーツカーになるのだ。


ラダーフレームをやめてもタフなランドローバー「ディスカバリー3」

ランドローバーディスカバリー3(2005年5月〜2009年12月)

ランドローバー「ディスカバリー3」(2005年5月〜2009年12月)


レンジローバーが高級路線を進む中、“道具感”を大事に開発されたのがディスカバリー。その3代目がディスカバリー3だ。

といっても時代に合わせて従来のラダーフレームをやめて、乗用車のような構造に変化。おかげで乗り心地が格段に向上したのがこの車の特徴のひとつ。



もちろんディスカバリーを名乗る以上、悪路走破性は極められている。

舗装路/雪道/泥地/砂地/岩場と5つの路面モードから走行状況にあったモードを選ぶだけで、オフロードに長けた上級者のようにわけもなく悪路を走破できる「テレインレスポンス」を装備し、水深700mmまでなら河も渡れる。

ラダーフレームをやめたからってヤワになったなんて言わせない、そんなタフなオフローダーだ。


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