当記事は「SUiTE」の提供記事です。元記事はこちら。 ポートランドにあるDIYバーでは、兄弟でクラフトドリンクとクラフトプロジェクトを提供している。その雰囲気は大人の工作時間のようだ。ポートランドの魅力を伝えるシーズナルメディア『SUiTE』より紹介。
作るか、作らないか、それが問題にならないポートランドのDIYバー。それどころか、ここではどのクラフトドリンクを味わうべきかが問題だ。
コンブチャ(紅茶キノコ)か、ハードサイダー(りんご酒)か、それともIPAか。しかもセメントプランターにペイントしたり、ソフトレザーに文字を刻印したりしながら。
DIYプロジェクトの難易度は、ドリンクの数でわかる。飲み終わるまでの想定時間で難易度を示しているのだ。ネームタグなら1杯でいけそうだが、革の缶カバーやマクラメ編みタペストリーを完成させるには3杯は必要だろう。
ほかにもセメントコースター、ブレスレット、猫用爪とぎ、レザーカバーのフラスコ、財布、壁掛け栓抜きなどのプロジェクトがある。
DIYバーは、ポートランドの北東の街ボイジーにあり、ジェイソンとアダムのゴーソク兄弟が考案し、2017年の春に家族や友人たちに向けて第一歩を踏み出した。
当初、ふたりは雑多な場所としてバーをイメージしていて、クラフト素材が余っても廃棄されず、革の端切れやスプレー缶に囲まれてイマジネーションが大暴れできるような場所がいいと思っていた。
しかし、軌道に乗るビジネスモデルには枠組みが必要だということがわかってきて、キットとしてまとまっている代表的なクラフトプロジェクトを用意し、クラフトセッションの開始時に手渡しすることにした。
今では、3時間の「手を動かして飲む」セッションを1日2回開催している(土曜日は3回だ)。来店したら、ひとつプロジェクトを選び、クラフト紙に覆われた作業テーブルの後ろにあるバーで飲み物を注文する。
テーブルに着いて、布製のバケツの中身を確認。その中には選択したプロジェクトに必要なすべての道具とラミネート加工された作り方の解説書が入っている。
優しく槌で打ち付ける音が響き、何色を選ぼうか、どのテクニックを使おうかと相談する静かな声がバーを満たしている。アダムがバーに入って、おかわりを注ぐこともある。
最近は、1回限りのクラフトセッションも始めた。地元の作り手とパトナーシップを組んで、キャンドル作り、ベルト作り、さらにヴィーガンクッキーの生地作りまでできる。
バーのモデルはまだ発展途上だが、DIYバーの趣向を気に入っているのに、これまでそういった機会に恵まれなかった大人にある種ののんびりとした時間を提供する。
友人と交わりながら、絵の具やハサミ、ビーズや糸で何かを作る時間だ。作品が出来上がると、達成感や仲間意識が芽生え、最後の片付けという贈り物でさらに盛り上がる。
diybar.co アダム・ゴースキ(上記写真)と兄弟のジェイソン・ゴースキは、ジェイソンの家の裏庭で過ごしていたときにDIYバーのアイディアを思い付いた。
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