当記事は「東洋経済ONLINE」の提供記事です。元記事はこちら。 コロナ禍で“おうち時間”が長期化した。その時間を使って、これまでできなかったことに手をつけたという人も多い。その代表例が、自宅の不要物の処分や部屋の模様替えだろう。
筆者が通っているスポーツクラブのバスルームで、年配の女性が「家が古くなって気になっていたところを、DIYのYouTubeを見ながら壁紙を張り替えたら、見違えるようにきれいになった」とお友達と話しをしていた。DIYもコロナ禍で需要が増えた事例だろう。
そこで、DIYによるセルフリノベーションを提案するデザイン会社「夏水組」のショップ「Decor Interior Tokyo」に最近の状況を聞いた。
コロナ下でDIY需要が増加
「Decor Interior Tokyo」は、壁紙やペンキなどの定番DIYグッズから床材や建具などの資材まで取りそろえるインテリアショップだ。
同店を運営するGONGRIの森瑞喜さんによると、コロナ下で「家の中を何とかしたい」と考える30~40代の主婦層の来店が増えたという。DIYに興味はあるが時間が取れなかったという人にとって、在宅時間が増えたことで、最初の一歩を踏み出せるようになったからだろう。
DIYは材料だけ買えばよいというものではない。一般ユーザーがDIYするには扱い方を知る必要がある。つまり、教えてくれる人の存在もカギになる。
前述した年配女性のように、コロナ下でYouTubeを活用するようになって、動画を見ながらDIYに挑戦するという例もそうだろう。夏水組や同店ではDIYのワークショップなども数多く開催しているので、体験することもDIYのハードルを下げることになる。
また、同店のインスタグラムに載せた事例や一般ユーザーが実施したDIY画像をSNSで見て、「こんなに素敵な柄の壁紙があるのだ」と知り同店を訪れたという人も多いそうだ。
以前から「DIY女子」と呼ばれる人たちもいたが、一部のDIY好きの人に加え、コロナ禍のおうち時間によりDIYのすそ野が広がったということだろう。
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