油と調味料で食材全体をマリネする
ここでもジッパー付きの袋が活躍する。
続いて、食材の準備に取り掛かろう。食材は板に乗せるものであれば、なんでもお好みでOK。
調理時は蒸し焼き状態になるので、じゃがいもや蓮根など、厚みのある根菜類でもしっかり火が通る。色味のある食材を選んだほうが、仕上がりは美しい。
軽くシャカシャカ。子供に手伝ってもらうのもあり。
食材、オイルと好みの味をジッパー付きの袋に入れ、全体をよく混ぜ合わせる。
板の上で蒸し焼きにすると、燻製と同じように木の良い香りが食材につく。この香りを楽しむために、味付けはシンプルに塩コショウがおすすめ。
食材がパサつきづらくなるので、オイルは少し多めに入れるのがコツだ。
主役食材を1つ選び、引き立て役の組み合わせを考えてみよう。
アルミホイルを蓋代わりにする
これくらいの厚みの食材なら、問題なく火が通る。
水に浸しておいた板を取り出し、軽く水気を切ってから食材を並べていく。完成形をイメージしながら、バランスよく配置しよう。
厚みのあるホイルが使いやすい。
並べ終えたら、板よりも1回りほど大きめにカットしたアルミホイルをフタ代わりに被せる。このとき、板の底面もホイルで包んでまないように注意。
板が焼けてきてナンボの料理なので、あくまで上面だけを覆うようにしたい。
あとはグリルの上に放置するだけ
調理は簡単。グリルの隅にでも放っておくだけ。
ここまでできたら、あとは完成したも同然。
肉や野菜を焼いているBBQグリルの端に置いておこう。調理時間は食材の種類や厚みによるが、15〜30分ほど放置しておくだけで完成する。
火力は熾火でこれくらいが目安(中弱火)。
火にかけると、水分が蒸発してシューっと音がし始め、針葉樹のなんとも良い香りが漂ってくる。
たまに板の向きを回転させ、底板全体に満遍なく火が当たるようにすると焼きムラがなくなる。火力は強過ぎると一気に板が焦げてしまうので、写真の中弱火くらいがちょうどいい。
仕上げにハーブやレモンを添え、ブラックペッパーを振ると、さらにそれっぽい。
仕上がり具合が気になるところだが、あまりフタを開け過ぎるとせっかくの熱が逃げてしまう。ぐっと我慢しよう。
出来上がったら、皿には盛らず、板のままいただくのがワイルドだ。少量ずつ何種類か作ったほうが、写真映えするだろう。
木の板の準備さえ整えれば、誰でも簡単にできる「シダープランク」。仲間や家族とのBBQを盛り上げる秘密兵器として、ぜひこの連休にでも挑戦してみていただきたい。