看板娘、登場
「よろしくお願いします」。
こちらは、コミュニケーション戦略本部に所属する岸野文絵さん。秋田県の潟上市で生まれ育った。
「いろんなことに興味を持つ子供で、『あれやりたい』『これやりたい』と常に言っていたそうです。スポーツだと、小学校では水泳とミニバスケに打ち込み、中学校では陸上部、高校ではバドミントン部に所属していました」。
そのほかにもピアノや英会話なども習っていた。何かひとつを極めるというよりは、新しいことをどんどん経験してみたいタイプだったのだ。
2人の兄より活発だった文絵さん。
彼女は小学生の頃から漠然と「アナウンサーになりたい」と考えていた。
「フジテレビの高島 彩さんとかが活躍していて、『第3次』女子アナブームと言われていた時代です」。
日本女子大学に入学後は、そんな夢を叶えるべく、フジテレビが運営するアナウンススクールに通い始める。
「BSフジのニュース番組で生放送の原稿を読ませてもらったりと、テレビの現場を直接体験できてワクワクする日々でしたね」。
大学卒業後はフジ系列の福島テレビに入社。アナウンス部に配属された。
南会津のトマト農家を取材した時の写真。
じつは、文絵さん。いろんな業種の企業を受けていたが、2011年の東日本大震災を経験したことで「現地に行って復興の様子を自分の目で見たい」という思いが強くなったそうだ。
「震災が起きたまさにそのときに被災地にいたというわけではないのですが、その日以来東京でも東北の状況を毎日ニュースで見聞きするようになりました。メディアの道を志すからには、現地に行って何が起きているのかを自分の目で見たうえで発信できるアナウンサーになりたいという思いが強くなっていったんです。そこに住んでみないとわからないことが絶対ある、と思ったので」。
数年間を福島テレビのアナウンサーとして過ごしたのち、やがてマクアケに転職する。そんな文絵さんを推薦してくれたのは、ほぼ同期入社で同じチームで働く石渡友美さんだ。
文絵さんの身長が低いのではなく、石渡さんが174cmと高身長なのだ。
「元アナウンサーだと聞いて、ちょっと取っつきにくいのかなと思っていましたが、そんなことは全然なくて。社内でも愛されキャラとして定着しています。しかも、一点突破型でガンガン行く仕事スタイルもすごいんですよ」。
ふたりはすぐに意気投合、プライベートでも石渡さんがハマっているサウナにも一緒に行くようになった。
「サウナでの整い方を伝授しました。さらに、ビールが好きだと聞いたので、サウナ上がりのビールを飲ませてあげたかったんです。初日のサウナ後に入った飲み屋さんでは、ふたりともお通しが来る前に生ジョッキを飲み干していました」。
飲む前に写真を撮る余裕はない。
埼玉県飯能市のアウトドア施設、「ノーラ名栗」でテントサウナデビューも果たした。
2000年にオープンしたばかりの施設。
すっかりサウナ女子になった岸野さんが言う。
「石渡は私の4つ上なんですが、先輩というよりは仕事での同志、“バディ。チーム発足当初は、あれこれ話しながら二人三脚でやってきたので」。
プライベートでの二人三脚もしている。
仕事終わりにはキックボクシングで汗を流す(中央はトレーナー)。
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