さて、マクアケのサービスについても説明してもらおう。
「通常のクラウドファンディングとは違って、私たちが提供しているのは“アタラシイ”ものや体験の応援購入サービス。作り手の思いが詰まった新商品が数多く掲載されているというのも特徴で、ほかのECサイトみたいにポチったら明日届くというわけではないのですが、作り手を応援したいという気持ちで、少し待ってでも欲しい! ということで応援購入される方も多いんですよ」。
マクアケが行なっているのは、あくまでも発売前の“応援購入”。商品がユーザーに届くのは1ヶ月後、2ヶ月後となる。一方、作り手側も売れるかどうかわからない商品を大量生産するというリスクがない。
「オーシャンズの読者なら、こんな商品はいかがですか?」と見せてくれたのは、日本人でわずか3人しかいない独立時計師・牧原大造さんと、D2C(製造者がダイレクトに消費者と取り引きをする)時計メーカーとして業界を牽引してきたブランド、Knotとのコラボレーション商品。
震災の被害で23あった窯元は10にまで減ったという。
「どの商品の背後にもストーリーがあります。私が個人的に思い入れのあるのが、終了したプロジェクトですが、WAKAZEという新進気鋭の日本酒メーカーさんが実施した『四季酒』シリーズのプロジェクト。
これとセットになっているのが、福島県の大堀相馬焼によるぐい呑で、じつはアナウンサー時代にこの取り組みを自分が企画して取材しているんです」。
1本25万5000円と高価ながら、目標金額まであと少し。
「あと、北海道で『白い恋人』を作っているISHIYAが新たに開発したのが『しあわせをつくるロールケーキ』。同社の若手社員が酪農企業に研修に行った際、牛乳が廃棄されている現状を知ったのがきっかけで生まれたヒット商品です」。
北海道牛乳の美味しさをミルクとチーズの2種類のロールケーキに。
北海道牛乳の美味しさをミルクとチーズの2種類のロールケーキに。
また、「大人も使える子ども食器」という触れ込みで人気を博しているのが「rakkoボウル」シリーズ。小さな子供でもすくいやすい器のカーブを追求している。
キャラクターのイラストなどもないので、大人になっても使い続けられる。
購入者からの「届くのが楽しみです」コメントが多数寄せられる。
「1歳の孫にプレゼントします」というおばあちゃんも幸せそう。
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