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圧倒的人気を誇るメリノウール素材のTシャツ

 

極上の肌触りを実現した「スムース ウールTシャツ」。素材はもちろんニュージーランド産メリノウールだ。各1万1000円/ヒアネス 0120-560-799


「もし私たちのブランドに興味を持ってもらえたなら、最初の一着はメリノウールのTシャツ(写真上)をおすすめしたいです」。

服好きであれば当然、メリノウールのクオリティはご存じだろう。高い保温力と通気性を兼備。原毛の繊維が細いためチクチクすることなく、その肌触りは抜群だ。

そしてニオイの原因となる細菌を抑制し、優れた防臭力を備えている点も特筆しておきたい。つまりメリノウールはアクティブウェアの素材として打ってつけなのである。

 

「リアル・ウール・ウインドジャケット」は、17.5ミクロンという極細のウール糸を超高密度で織り上げた生地を採用。風を防ぎつつ内部の蒸れを速やかに放出。ウールの特性を存分に活かしたジャケットなのである。生地表面には環境に配慮した非フッ素撥水加工が施される。3万3000円/ヒアネス 0120-560-799


「ブランドのスタッフはランニングはもちろん、登山やトレイルランニングもやります。だから保温性と通気性に優れた“ウールの服”に馴染みがありました。

最初に作ったプロダクトがウールTシャツだったのは、今思うと自然な流れですね」。

ニュージーランド産のノンミュール・メリノウールがブランドの代名詞的素材だ。

ニュージーランド産のノンミュール・メリノウールがブランドの代名詞的素材だ。


またサステイナブルの観点からもメリノウールは秀逸な素材だ。秀逸である理由の第一はもちろん天然素材であること。

そして素材生産国のニュージーランドで、’18年よりミュールジングウール(※1)を禁止していることが挙げられる。

「ブランド設立前から、日本だけではなく海外展開を視野に入れていました。海外では、ウェルネスなライフスタイルを送る人ほど動物愛護の意識が高いように感じます。

ミュールジングされない羊から生まれるウールは、そんなサステイナブルな思考の方々も納得できる素材だと思ったんです」。

 

3月に登場した新作「エアリーコットンTシャツ」と「エアリーコットンタンク」。コットンならではの優しい肌触りと味のある色みが◎。上から7700円、6600円/ともにヒアネス 0120-560-799


このウールTシャツは現在、ブランドを代表するアイテムとして多くのリピーターに愛されている。

「私自身、ブランドを立ち上げてからほぼ毎日着ているんですよ(笑)」という神谷さんのコメントが、その人気ぶりを証明しているように思う。

 

廃棄された魚網などを原料とするナイロン「エコニール®️」を使った「エコニールロングタイツ」。ファスナー付きヒップポケットがうれしいディテール。9900円/ヒアネス 0120-560-799


このほか海洋プラスチックごみから生まれたナイロン「エコニール®」や、廃棄予定の服や製造時に発生する端切れなどから再生産されたポリエステル「RENU®」、サトウキビ由来のポリエステルなどを素材に使用。

アクティブウェアとしての機能性を担保するため、試行錯誤を重ねながらサステイナブル素材の活用を模索しているのだ。

現在は製品の半分以上に天然由来素材およびリサイクル素材を使用。いずれはサステイナブル素材の100%使用を目指している。

「私たちがアパレル生産の経験者ではなかったからこそ、素材や生産方法に徹底的にこだわることができたんだと思います。

最初に工場を訪れたとき、生産時の無駄やごみをできる限りなくして、サステイナブルなもの作りをしていきたいことをきちんと伝えました。すると工場の方々からも賛同いただいて。本当にありがたかったですね」。


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