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2022.03.29

ファッション

ナイキ公認「エア フォース 1」コレクター直伝。6足の名作から振り返る40年史



「May the AIR FORCE 1 be with you」とは…… 

エア フォース 1といえば、スニーカーカルチャーに欠かすことのできないマスターピースのひとつ。今年で40周年を迎えるその長い歴史において、ニュースとなったモデルも少なくない。

そんなエア フォース 1の魅力に取りつかれ、日本屈指のコレクターとなったYUSUKE TAKEIさんに、スニーカー史に大きな影響を与えた珠玉の6足を教えてもらった。

YUSUKE TAKEI●25年に渡りエア フォース 1を集め続け、SNKRSでも紹介されたナイキ公認のコレクター。600足以上を誇るコレクションは現在も増え続けており、ありとあらゆるモデルを知り尽くしたエア フォース 1マスターといえる。

YUSUKE TAKEI●25年に亘りエア フォース 1を集め続け、SNKRSでも紹介されたナイキ公認のコレクター。600足以上を誇るコレクションは現在も増え続けており、ありとあらゆるモデルを知り尽くしたエア フォース 1マスターといえる。


【1足目】オリジナル(1982年)

すべての歴史はここから始まった。

1982年に発売された最初のモデル。すべての歴史はここから始まった。


「エア フォース 1を語るうえで、まずこの一足を外すわけにはいきません。1982年に発売されたエア フォース 1のファーストモデルです。

白のアッパーにシルバーのスウッシュを配した最初期モデルは、通称“エア フォース ゼロ”と呼ばれています」。

現行モデルとはディテールが異なる。

「若干プロトタイプ的な意味合いもあるので、今のモデルとは仕様が違います。まず、ほかのモデルにあるベンチレーションホールがありませんサイドパネルがメッシュになっているところも特徴のひとつです。

本当はくるぶしにストラップが付いているんですが、僕のはなくなっちゃいました。『NIKE AIR』のロゴが配されたヒール部分には、現行モデルだとスウッシュが入ります」。

当時のモデルはヒール部分にスウッシュが付かない。

当時のモデルはヒール部分にスウッシュが付かない。


手に入れたのは20年以上前、購入金額は発売当時の値段よりやや安い2万円ほどだったという。いまでは骨董品のような存在で、めったに市場に出回らない超レアな一足だ。

エア フォース 1の原点にしてオリジナル。すべての歴史はここから始まったといっても過言ではないルーツオブルーツである。

【2足目】インディペンデンス デイ(1997年)



続いて紹介してくれたのが、アメリカの独立記念日を祝し1997年に初登場した、通称「インディペンデンス デイ」。

ストレートなネーミングと、星条旗を彷彿させるトリコロールカラーが印象的な一足だ。

メタリックブルーの輝きがハイテク感を加速させる。

メタリックブルーの輝きがハイテク感を加速させる。


「エア フォース 1は、ハイカットが’82年、ローカットが’83年、そしてミッドカットが’94年に初めて登場しました。

’90年代はハイテクスニーカーブームだったので、尖ったデザインがいっぱい出てきた時代なんです。モダンなシルエットのミッドカットも、そのハイテクの流れを汲んで生まれました。

そんなミドルカットの中で、もっとも傑作と言われているのがこのモデルです」。

通称“ジュエルスウッシュ”と呼ばれる立体的なディテールもこの時代に誕生。

通称“ジュエルスウッシュ”と呼ばれる立体的なディテールもこの時代に誕生。


’90年代のハイテクスニーカーブームとリンクしたエア フォース 1。オリジナルの誕生から10年以上を経て登場したミッドカットは、まさに時代の産物だったというワケだ。

実は、40周年を迎える今年、ナイキが推すのもミドルカットらしい。この「インディペンデンス デイ」も25年ぶりに復刻されることが決まっているというから、再び話題を集めることになりそうだ。


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