「May the AIR FORCE 1 be with you」とは…… エア フォース 1といえば、スニーカーカルチャーに欠かすことのできないマスターピースのひとつ。今年で40周年を迎えるその長い歴史において、ニュースとなったモデルも少なくない。
そんなエア フォース 1の魅力に取りつかれ、日本屈指のコレクターとなったYUSUKE TAKEIさんに、スニーカー史に大きな影響を与えた珠玉の6足を教えてもらった。
![YUSUKE TAKEI●25年に渡りエア フォース 1を集め続け、SNKRSでも紹介されたナイキ公認のコレクター。600足以上を誇るコレクションは現在も増え続けており、ありとあらゆるモデルを知り尽くしたエア フォース 1マスターといえる。](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39367/images/editor/9c6399b44e3ceef06a6c564642d6319892a5b4db.jpeg?w=850)
YUSUKE TAKEI●25年に亘りエア フォース 1を集め続け、SNKRSでも紹介されたナイキ公認のコレクター。600足以上を誇るコレクションは現在も増え続けており、ありとあらゆるモデルを知り尽くしたエア フォース 1マスターといえる。
【1足目】オリジナル(1982年)
![すべての歴史はここから始まった。](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39367/images/editor/905b3c7a36bc3f720c8efd7ea4dd63660940cbc8.jpeg?w=850)
1982年に発売された最初のモデル。すべての歴史はここから始まった。
「エア フォース 1を語るうえで、まずこの一足を外すわけにはいきません。
1982年に発売されたエア フォース 1のファーストモデルです。
白のアッパーにシルバーのスウッシュを配した最初期モデルは、通称“エア フォース ゼロ”と呼ばれています」。
![現行モデルとはディテールが異なる。](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39367/images/editor/faf7a3fb1fc8c67dbed6e4741af229cbd1a8c1b9.jpeg?w=850)
「若干プロトタイプ的な意味合いもあるので、今のモデルとは仕様が違います。まず、ほかのモデルにある
ベンチレーションホールがありません。
サイドパネルがメッシュになっているところも特徴のひとつです。
本当はくるぶしにストラップが付いているんですが、僕のはなくなっちゃいました。『NIKE AIR』のロゴが配されたヒール部分には、現行モデルだとスウッシュが入ります」。
![当時のモデルはヒール部分にスウッシュが付かない。](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39367/images/editor/928f5cbdf1e159424884efb2f2ac15df6ad41b3a.jpeg?w=850)
当時のモデルはヒール部分にスウッシュが付かない。
手に入れたのは20年以上前、購入金額は発売当時の値段よりやや安い2万円ほどだったという。いまでは骨董品のような存在で、めったに市場に出回らない超レアな一足だ。
エア フォース 1の原点にしてオリジナル。すべての歴史はここから始まったといっても過言ではないルーツオブルーツである。
【2足目】インディペンデンス デイ(1997年)
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39367/images/editor/d32544477d1127a81ab2d8a94d37b351e2ad1a86.jpeg?w=850)
続いて紹介してくれたのが、アメリカの独立記念日を祝し1997年に初登場した、通称「インディペンデンス デイ」。
ストレートなネーミングと、星条旗を彷彿させるトリコロールカラーが印象的な一足だ。
![メタリックブルーの輝きがハイテク感を加速させる。](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39367/images/editor/5df6c08f463cd5ee7ee178689e0fdce6768db57a.jpeg?h=851)
メタリックブルーの輝きがハイテク感を加速させる。
「エア フォース 1は、
ハイカットが’82年、ローカットが’83年、そしてミッドカットが’94年に初めて登場しました。
’90年代はハイテクスニーカーブームだったので、尖ったデザインがいっぱい出てきた時代なんです。モダンなシルエットのミッドカットも、そのハイテクの流れを汲んで生まれました。
そんなミドルカットの中で、もっとも傑作と言われているのがこのモデルです」。
![通称“ジュエルスウッシュ”と呼ばれる立体的なディテールもこの時代に誕生。](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/39367/images/editor/83150b62005429a1ece8af3d80d2eb660450eaf5.jpeg?w=850)
通称“ジュエルスウッシュ”と呼ばれる立体的なディテールもこの時代に誕生。
’90年代のハイテクスニーカーブームとリンクしたエア フォース 1。オリジナルの誕生から10年以上を経て登場したミッドカットは、まさに時代の産物だったというワケだ。
実は、40周年を迎える今年、ナイキが推すのもミドルカットらしい。この「インディペンデンス デイ」も25年ぶりに復刻されることが決まっているというから、再び話題を集めることになりそうだ。
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