【3足目】白蛇(2001年)
つま先からヒールにかけてスネーク柄のプリントが施される。
「次はこれ、通称“白蛇”です。海外では“ココアスネーク”と呼ばれているモデルです。
エア フォース 1って基本は単色で、ハイカットとローカットはスウッシュだけ色違いみたいなカラーパターンしかなかったんです」。
「そんな状況のなか、ダンクとかエア ジョーダンに用いられるような
カラーブロックをローカットで初めて採用したのがこのモデル。しかもいきなり派手な柄で(笑)。
“COJP”という日本企画からリリースされたのですが、日本人のこだわりの強さみたいなものを感じますよね。既存の概念を打ち破る、まさにエポックメイキングな一足だと思います」。
2006年、2018年と過去に2度復刻するほどの人気モデル。
この白蛇モデルが発売されたあと、ローカットのバリエーションは一気に広がっていく。
「当時はエア フォース 1を買うために並んだりすることはなかったんですけど、まだネットにも情報が出回る前に雑誌の『BOON』でこれが紹介されていて、徹夜して行列に並んで買いました(笑)」。
【4足目】20周年記念モデル(2002年)
「4足目はエア フォース 1の20周年につくられたモデルを紹介します。初期のモデルを再現したデザインがポイントですね。
特別話題になったというわけではありませんが、
周年を記念してつくられたのはこれが初めてなのでピックアップしました」。
誇らしげに施された「20th」の刺繍。
記念すべき周年モデルゆえ、再現したデザインはかなり忠実なのだろうと思いきや……。
「オリジナルをオマージュして、サイドパネルがメッシュになってはいるんですが、ベンチレーションホールは普通に付いています。これをつくった人たちはあまり細かいところまで気にしない性格だったのかもしれませんね(笑)」。
1982年のオリジナルと比較するTAKEIさん。
ちなみに、ナイキがエア フォース 1の周年として特に力を入れたのが、25周年のとき。世界中で期間限定のポップアップストアがオープンするなど大きな盛り上がりを見せた。
アニバーサリーモデルを辿って歴史に触れていくというのも、40年の間、ロングセラーを誇るエア フォース 1だからこそできることだろう。
3/3