タフさは火に勝り、デザインは街に映える
「ファイヤーフライキャノピーシャツ」2万900円/ザ・ノース・フェイス(ゴールドウイン 0120-307-560)
春の山はまだまだ冷える。つまり、焚き火の旬は終わっていない。ザ・ノース・フェイスは、よもやに備えたハイスペックアイテムを数々リリースしてきた。このファイヤーフライキャノピーシャツもそのひとつである。
「難燃素材を使ったコレクションは定番で出してきましたが、こちらはその最新作。難燃性のあるアクリル糸とコーデュラ糸を混紡した平織り素材は、工業製品や火を使う現場などでも実績のある素材です」。
素材はもちろん、ディテールも伊達ではない。
「胸ポケットは、ヨーク部分に縫い込まれた構造になっているのでとても丈夫で、スマホも収めやすいサイズに設定しています。サイドにはファスナーポケットも付いて、収納力も高いですよ」。
機能的でありながら、“それっぽい”テクスチャー感は微塵も感じさせないのもミソだ。
「特殊な糸を使いながらも、天然繊維のような自然な風合いを表現しました。それは見た目だけでなく、さらっとした凹凸感のある肌触りからも感じてもらえると思います。サイズはゆったりめなので、シャツジャケットとしても重宝するはずです」。
キャンプ想定で作られたシャツは、日常着としても有能。この春のライトアウターとして選択肢のひとつに入れておきたい。
3/3