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2022.03.23

ファッション

「ノンネイティブ」からハイテクでシックなハイキングブーツが登場!そのコラボ相手は?



「藤井隆行の視点。私的傑作批評」とは……

デンマークで1963年に設立された「エコー」は、生産工程のすべてを自社で行っているシューズブランド。

環境問題にも真摯に取り組んでいて、革のなめし工程で使われる水を大幅に削減、またゴアテックスの使用量が世界一という、何かとすごい企業なんです。

たまたま見かけたハイキングブーツを見て、「色を変えてみたら面白いかも」と思い、コラボレーションをオファーさせていただきました。

このハイキングブーツはとにかくテクノロジーがすごい。アッパーには環境に配慮して仕上げたレザーを使用、スエードとリップストップナイロンを精巧に組み合わせ、もちろん防水・透湿性に優れたゴアテックスも搭載。

ミッドソールは軽量化され、アウトソールはタイヤメーカーのミシュランのものを採用。ハイキングブーツなのにかなり軽く、足首をパッドで保護するプロソーマヒールカップは、かかとを保護し、安定させてくれます。

 

チャコールグレーとトープの2色展開。3月26日発売予定。4万2800円/エコー×ノンネイティブ(ベンダー 03-6452-3072)


エコー×ノンネイティブのハイキングブーツ 「EXOHIKE」
ノンネイティブがエコーとコラボレーションしたハイキングブーツ。エコーのハイテク技術とノンネイティブらしいカラーリングが融合した。

どこかとプロダクトでコラボレートするとき、僕はメーカー側の視点と買う側の視点のチャンネルを合わせることを考えます。

たとえばハイキングブーツは、自然の中でも見つけやすいように蛍光色を使うことが多いけれど、普段も履けるようなデザインが欲しいと思っている人が多いのも事実。

だから、今回は色と素材の表情にこだわって、チャコールグレーとトープを作ってみました。こういう色合いのハイキングブーツは、意外とありそうでないはず。

メーカーとしてはハイテクさや開発の背景などを打ち出したいだろうと思いますが、僕はあえてそういう話を一つひとつ聞かず、どうしたらかっこよくなるか、それだけを考えます。

どれだけテクノロジーが優れているかは、履いてみればわかること。

職人の技があってこそプロダクトが生まれたことに敬意を表しつつ、ゼロから作るわけではないので、そこを掘り下げるよりも今あるプロダクトに何を加えるべきか、どうやってさらに上の次元を目指すかに集中したほうが期待以上のものが生まれるのです。

その瞬発力こそが、コラボレーションの面白さなのではないでしょうか。


[藤井隆行 プロフィール]
東京を代表するブランド「ノンネイティブ」のデザイナーで、ファッションからライフスタイルまで一貫したこだわりを持つ。「緊張感のある生活が戻ってきました。そこで何かアップデートしようと、iPad Proとデスクを購入。これで家でも仕事が捗ります」。

「藤井隆行の視点。私的傑作批評」とは……
世の中のありとあらゆるプロダクツから、「ノンネイティブ」藤井隆行さんが独自のセンスと審美眼でモノをセレクト。デザインとは? 実用性とは? 買い物の醍醐味とは? ブランド名や巷の情報に惑わされず、本当に自分に必要なモノと出会う方法を指南。
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竹内一将(Ye)=写真 町田あゆみ=文

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