OCEANS

SHARE

バイクを介して、どんどん新しい仲間が増えていった

しばらくして、バイクショップでふと『レースにも出てみたい』という話に。そこで紹介してもらった人との出会いをきっかけに、次々と仲間が増えていった。

「バイク保管時にはタイヤを接地させないほうがいい」とバイク仲間から聞き、バイクスタンドは5個(!)も所有。

「バイク保管時にはタイヤを接地させないほうがいい」とバイク仲間から聞き、バイクスタンドは5個(!)も所有。


「仲良くなったご夫婦に、レース参戦していた方がいたんです。で、奥さんがレース、旦那さんがそのサポートをしているのを見た妻が『あの奥さんもやっているなら、私もレースに出る!』と言い出して。

それで、私がレースで乗っていたKTM・150EXCをレース用バイクとして妻に譲りました」。



今や増田さんが休日出勤のときでさえ、美由紀さんはひとりでレース用バイクを車に積み込み、オフロードレースに行くほどハマっている。

「では、増田さん夫婦の趣味はバイクですね」と言うと、「いえ、いちばんはラグビーです!」と、かつてはバリバリのラガーマンで鳴らした増田さん。

でも、そんな様子を見た美由紀さんの含みのありそうな笑顔と増田さんのニヤケ顔を見ると、本当はふたりとも、バイクライフをとことん楽しんでいることが容易に想像できる。

足元は安全性重視でオフロード用ブーツだが、レーサージャージ着用のような決めすぎないライトなツーリングスタイル。

足元は安全性重視でオフロード用ブーツだが、ほかはカジュアルなツーリングスタイル。


“仲のいい夫婦で共通の趣味を楽しむ”という姿は、世の既婚男性の多くが憧れるひとつのカタチだろう。

それを地で行く増田さん夫妻を見て、なんだかとても羨ましく(妬ましく?)なってしまった。

山中基嘉=写真 今坂純也(DIRT SKIP)=取材・文

SHARE

次の記事を読み込んでいます。