乗る人全員が、外と繋がる車
「エアフローコンセプト」。最大航続距離は350〜400マイル(約560〜640km)。自動運転レベル3機能を搭載し、将来のアップグレードも可能。
クライスラー エアフローコンセプト
電動化の先に、あるいは同時にやってくるのが自動運転時代。
ドライバーをはじめ、移動中に乗員は何もやることがないから、車内での過ごし方が重要になる。今年のCESでクライスラーが見せたのは、「車外とシームレスにつながる」電気自動車のコンセプトカーだ。
エアフローコンセプトには4人の乗員それぞれに専用のディスプレイ付き端末が用意されている。
端末は各自の趣味に応じてパーソナライズすることが簡単にでき、画面上でスワイプすれば乗員全員に同じ情報を表示してくれるし、各シートにはカメラが内蔵されているので、4人で移動しながら、会社や自宅にいるほかの人とのビデオ会議に参加することもできる。
クライスラーはブランド初の電気自動車を2025年に、2028年までにすべての車を電気自動車にすることを目指すと発表。
もちろんソフトウェアは常に最新バージョンにアップグレードできるし、アプリやコンテンツもダウンロード可能。各自の世界に没頭できる。つまりは家にいるときと同じってことじゃないか。
話しかけるだけであれこれ操作したり、調べてくれるAIアシスタントも搭載される予定。
確かに車内が家のリビングと同様に寛げる空間になるのはうれしいけれど、たまには周囲から連絡を遮断して、ステアリングを握ってひとりで海を眺めに行きたい。そんなときも、満充電での最大航続距離は644kmあるというから、安心して海を目指せるのだ。