毎年1月にアメリカで行われる、家電を中心とした世界最大級の展示会「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」。
当然今年も世界中の次世代テレビからメタバースまで最新機器が並んだのだが、近年は車メーカーの出展も増えている。そこで見つけた面白いテックカーがコチラ!
ソニーの車内エンタメ化の試金石
「VISION-S 02」。5Gネットワーク機能が備わり、ストリーミングによる映画や音楽、ゲームなどさまざまなエンターテイメントサービスが受けられる。
ソニー VISION-S 02
ソニーが壇上に上げたのは2台の電気自動車。新型スマートフォンやプレイステーションのゲーム、臨場感のあるライヴパフォーマンスシステムなど同社の最新のエレクトロニクス技術とともにお披露目された。
2台のうち1台は、2年前のCES 2020で初披露されたVISION-Sの進化型「VISION-S 01」だ。01のサブネームが付いた理由は、もう1台の、新たに開発されたSUV「VISION-S 02」が今年のCESで初披露されたからだ。
40個あるセンサーが走行時の安全を守る。現時点では自動運転レベル2相当の運転支援機能が備わるが、ソフトウェアのアップデートでレベル4まで引き上げることが可能。
VISION-S 02の全長・全幅は01とほぼ同じ。最低地上高が少し上がり、室内も縦方向に少し広げられたため、全高は1650mmと200mm高くなる。
また02は3列シートを備えることも可能という。前後に備えられた2つのモーターで4輪を駆動させ、自動運転が可能で、リアリティのある独自の音響サウンドや、車内で映画やゲームを存分に楽しめるのは01と同様だ。
左右一杯にパノラミックスクリーンが備わる。操作音や加減速音は気分に合わせて自在にセレクト可能。
このCESで、ソニーは電気自動車事業の新会社を立ち上げることを発表した。
この会社がトヨタやメルセデス・ベンツなどと肩を並べる自動車メーカーになるのか、自動車メーカーに部品を供給するサプライヤーとなるのかは今のところ不明だが、これからの移動中の車内がエンターテインメント化することは間違いなさそうだ。
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