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2022.01.15

故ヴァージルが「マイバッハ」と作ったオフロードクーペのルールに則らない魅力

2021年11月に、41歳で惜しくも急逝したヴァージル・アブロー。

「プロジェクト・マイバッハ」。 ルイ・ヴィトンのメンズ アーティスティック・ディレクターでもあった彼に敬意を表し、メゾンは翌月、彼が手掛けた最後のメンズコレクションをマイアミで発表した。

ルイ・ヴィトンと同じ12月に、やはり生前の彼の意思を披露したブランドがある。

メルセデス・ベンツの高級車ブランド、マイバッハだ。

「ルールを変える」。あらゆる所に、ヴァージルの意思が

ヘッドライトと同じデザインのオフロード用ライトがルーフ上と、バンパーに備わる。

ヘッドライトと同じデザインのオフロード用ライトがルーフ上と、バンパーに備わる。


メルセデス・ベンツは彼と、マイバッハのラグジュアリーなアイデンティティーを新しいデザイン言語で解釈することを模索していたようだ。

「プロジェクト・マイバッハ」と銘打たれたその車は、2シーターのオフロードクーペ。伝統的な高級ブランドであるマイバッハを、オフロードの環境下で再文脈化したものだという。

全長が約6mというラージクラスのクーペというだけで贅沢だが、そんな車で、小キズも厭わすオフロードへ出掛けるのもまた贅沢。

スーツケースのようなシェルで覆われたシート。ドア内側に備わるのはオリジナルの手斧。

スーツケースのようなシェルで覆われたシート。ドア内側に備わるのはオリジナルの手斧。


 メルセデス・ベンツ曰く「挑発的なデザインで話題を呼ぶことを恐れないアブローは、現状に挑戦し、魅力的なデザインのルールブックを書き換える情熱を持っていた」。

確かに、全長約6mもある大型クーペにもかかわらず、乗車定員はわずか2名。バッテリーで走る電気自動車で、大きくて肉厚なオフロードタイヤとルーフ上のラックやオフロード用ライトが印象的だ。

既存のSUVとも、あるいはラグジュアリーなクーペともまったく異なるフォルムだが、ハズしの美学の真骨頂と言うべきそのスタイルは、どう見てもカッコいい。

キャビン部分はすべて透明になっている。前後に備わるアンダーカバーもクーペには新鮮。

キャビン部分はすべて透明になっている。前後に備わるアンダーカバーもクーペには新鮮。



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