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2022.01.09

ファッション

サステナ視点で切り取って理解。「ルルレモン」は単なるヨガウェアブランドにあらず

トレンドを反映したファッションブランドなのかと問われれば、それは少し違うと答えたくなる。ではアスレチックウェアを手掛けるスポーツブランドなのかというと、それだけではない多彩なアイテムを揃えている。

端的に表現するのはなかなか難しい「ルルレモン」というブランドを、サステイナブルな視点から捉えてみた。

地域のコミュニティと深く結び付くハブのような存在

カナダ・バンクーバーに本社を構えるルルレモン。世界20カ国以上で製品を展開する、カナダ有数のアパレル企業でもある。

カナダ・バンクーバーに本社を構えるルルレモン。世界20カ国以上で製品を展開する、カナダ有数のアパレル企業でもある。


1998年、カナダ・バンクーバーで創業。昼はデザインスタジオ、夜はヨガスタジオの顔を持つ小さなスペースからルルレモンの歴史は始まった。

当初より、単にスポーツウェアを売るだけのストアではなかったという。地元のコミュニティが集い、ウェルネスな生活やマインドフルネスについて語り合う場所として機能。どんなふうに汗を流し、どんな人生を生きるべきかを、ゲスト同士がともに追求していくために重要な役割を果たしていたのである。

ブランド創設から20年以上経過し、世界に500以上の店舗を展開する今も、その基本的な精神は変わらない。ルルレモンジャパンのマネージングディレクターを務めるスチュワート・テューダーさんがこう補足する。

[左]CEOのカルヴィン・マクドナルドさん。2018年に就任。[右]今回の取材に対応してくれたルルレモンジャパンのマネージングディレクター、スチュワート・テューダーさん。

[左]CEOのカルヴィン・マクドナルドさん。2018年に就任。[右]今回の取材に対応してくれたルルレモンジャパンのマネージングディレクター、スチュワート・テューダーさん。


「“ザ・スウェットライフ(The Sweatlife)”(※1)の実践を通して、ゲストのウェルネスを応援し続けていきたい。そのための具体的な取り組みのひとつが、2016年にスタートした“ヒア・トゥ・ビー(Here to Be)”助成金プログラムです」。

「すべての人に健康と福祉を」は、’15年9月の国連サミットで採択された17あるSDGsのうちのひとつだ。

ルルレモンは世界各地の非営利団体やコミュニティパートナーと協力して、運動やウェルビーイングへのアクセスを増やすことに注力。具体的には年2回の助成金申請の受け付けと交付、インストラクターやスタッフといった人材や人脈のネットワーク構築、ヨガマットの寄付などの支援を行っている。

“ヒア・トゥ・ビー”プログラムの助成を受けた取り組みは、世界中で、さまざまな形式で展開されている。ジェンダーも年齢も超えて、あらゆる人々のウェルビーイングの機会を増やすことが目的だ。

“ヒア・トゥ・ビー”プログラムの助成を受けた取り組みは、世界中で、さまざまな形式で展開されている。ジェンダーも年齢も超えて、あらゆる人々のウェルビーイングの機会を増やすことが目的だ。


「このプログラムを開始して以来、世界中で約100万人の人々に支援を行ってきました。’21年末までには累計2500万ドル(約28億円)を非営利団体に寄付することになります」(’21年11月に取材)。

住む場所や暮らしの違いにかかわらず、世界中のあらゆる人にウェルネスライフを送ってほしい。それがルルレモンというブランドの根底にある想いだ。

“ヒア・トゥ・ビー”プログラムの助成を受けたNPO法人「ラブ・ユア・ブレイン」の活動のひとコマ。ヨガを通じた、癒しのためのコミュニティと回復力を再構築するプログラムである。

“ヒア・トゥ・ビー”プログラムの助成を受けたNPO法人「ラブ・ユア・ブレイン」の活動のひとコマ。ヨガを通じた、癒しのためのコミュニティと回復力を再構築するプログラムである。


もちろん日本も例外ではない。’17年に期間限定でオープンした伊勢丹新宿本店でのポップアップショップに始まり、現在では六本木、銀座、大阪・梅田などに次々とストアをオープン。

単なるヨガウェアブランド、アスレチックウェアブランドではなく、地域コミュニティと深く結び付き、ゲストの目標達成をサポートするためのハブ。それがルルレモンというブランドの本質なのである。


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