[予測②]真新しい中古車系と旧車系に二極化
現在、中古車市場で注目している動きは「
二極化」です。ひとつは
現行型の2〜3年落ち、あるいは数kmしか走っていないような、
比較的新しい中古車。もうひとつは
1980年〜2000年前半までの旧車です。
比較的新しい中古車系は、あまり車に詳しくない人に特に人気です。詳しくないから「壊れそうにない、走行距離が少なめの最新型」を選ぶというわけです。フリマアプリで、目利きをする必要のない美品を買うのに似ています。
もうひとつの
旧車系は、オーシャンズ読者にはお馴染みのボルボ240などから、
ランクルなら90系あたりの2000年前半までの車。いい感じに枯れた中古車が、感度の高い人から支持されています。
なかでもSUVの旧車は、少し汚れているくらいが雰囲気はあるし、どうせガンガン使って傷や汚れが付くのだからと購入する人が多い印象です。
2022年もこの二極化がますます進んでいくと思われます。
③ セダンやクーペが復権の兆し!?
まず
SUV人気は今後も続くでしょう。SUVといっても最近は2WDも多いように「
街乗りから休日の遊びまで、幅広い使い方ができる車」という感じですが。
日本をはじめ先進国では今後人口が減っていきます。加えてウィズ・コロナ時代のため帰省する機会も減りますから、両親を乗せる必要もありません。そうなると多人数が乗れるミニバンではなく、
5人まで乗れてセダンやコンパクトカーより荷物が積めるSUVがちょうどいいんです。
一方で最近目立つのは、
20代が旧車のセダンやクーペを買い求めている動きです。親世代がミニバンに乗っていた彼らにとって、そういったセダンやクーペって新鮮なんです。
だから、彼らの一部は人気のワゴンだけではなく人と被りにくいセダンにも注目するんです。
ちなみに「旧車って最近高いよね、若い人が手を出せるの?」と思う人もいると思いますが、実は彼らの中古車の購入単価は全世代平均よりも高いんです。
全世代平均は155.0万円ですが、
最も高いのが30代の181.4万円、次いで20代が162.9万円。40代が145.6万円、50代が125.4万円ですから、若者のほうが40~50代より高い中古車を買っています。
子供の教育費や家のローンがないし、YouTubeなどサイドビジネスも若い彼らには当たり前ですからね。自由になるお金が多いのだと思います。
いずれにせよメーカーが勝手に決めた価格ではなく、自分が納得いく価格で欲しい車を手に入れられるのが、中古車購入の醍醐味です。今のトレンドがSUVであっても、若い人の志向が従来と違うにしても、そんな中古車の楽しさは永遠に変わらないと思います。
◇
SUV人気はまだまだ今後も続きそうな予感。一方、電気自動車は、充電環境と使用目的で決めると良さそうだ。いずれにせよ、自分の嗜好やライフスタイルに合った車選びを心がけるべし。
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