オーシャンズ的、2022年ヒット予測●コロナに振り回された2021年だったが、“TikTok売れ”なる言葉が生まれ、大谷翔平の“リアル二刀流”が流行語大賞に選ばれるなど多くのトレンドも生まれた。さぁ、2022年は何がヒットする?
生活様式の変化により、ファッションは“コンフォート”が絶対条件に。ゆったりしたシルエットやストレッチ素材などがその代表だが、果たして2022年もブームは続くのか?
流行の最前線を追いかける「ファッション通信」のゼネラルプロデューサー、神保 誠さんに予測してもらおう。
語り手は……
[2022年ファッション流行予測]
① オーバサイズブームは継続
② 古着や一点モノが流行る!?
③ 再生素材&バイオ素材が主流に!
④ 注目はアフリカブランド
⑤ 地方のセレクトショップがアツイ!
[予測①]オーバサイズブームは継続
2022年春夏のコレクションや展示会を眺めていると、トップスでは
オープンカラーシャツやシャツジャケットといったアイテムが目につきました。
シルエットの傾向は
オーバーサイズ気味。国内外ともにこのトレンドはまだまだ継続しそうです。
ボトムスもほとんどが
ワイドシルエット。少なくとも2022年はこの傾向に変わりはないと思います。コロナ禍からの解放に向けて、あるいは解放に向かいたいという気持ちを受けたかのような、
アーバンリゾート調やサファリテイストのアイテムにトレンドの兆しがあります。
例えば、膝より少し上くらいの丈の
バミューダパンツは多かったですね。
足元に目を向けて見ても、ジョンロブやエドワード・グリーンのような
本格紳士靴ブランドにまでコンフォートな仕様のものがラインナップされています。“リラックス感のあるアイテム”のムードはもう少し続くでしょう。
またショップの声では、男性がレディスの服を、また女性がメンズの服を試着して、気に入ったら購入するという
ボーダーレスな現象の報告も目立っています。
[予測②]古着や一点モノが流行する!?
古着をリメイクしたアイテムで知られる「
レディメイド」や、デザイナーの志鎌英明さんが収集してきたバンダナのパッチワークウェアなどの「
チルドレン・オブ・ザ・ディスコーダンス」は海外でも人気の日本ブランドです。
ヴィンテージウェアや古着に、デザインで付加価値をプラスしてリユースする。エシカルな目線を持つことは、若い世代ではもう常識。
そこにはきっと大量消費へのアンチテーゼも込められていて、
オートクチュールやアップサイクル的な一点モノの付加価値はますます高まっていくはずです。
2/2