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■幻の黒いエル・プリメロ

2019年、かの有名な「エル・プリメロ」の50周年に向けたリサーチの際に、ゼニスの開発チームが時計職人シャルル・ベルモが守り抜いた秘密の屋根裏部屋で発見した幻のタイムピースがある。
クロノマスター リバイバル“シャドウ”
「クロノマスター リバイバル“シャドウ”」TIケース、37mm径、自動巻き。96万8000円/ゼニス(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス 03-3575-5861)
ゼニスが調べた結果、このブラックのステンレス製ケースのクロノグラフは1970年にプロトタイプとして数本だけ製作されたもので、関係者の間ですら長年存在を知られていなかった。
「クロノマスター リバイバル“シャドウ”」は、この記念碑的モデルから着想を得た1本だ。 マイクロブラスト仕上げのチタンケース、自動巻きクロノグラフムーブメント「エル・プリメロ 4061」、コーデュラ調ブラックラバーストラップなど、現代ならではの仕様をたっぷり採用。
手元に収まりのいい37mm径のサイズは、エル・プリメロの初号機「A384」を搭載した時計が持つケースデザインから受け継がれている。
 
戸叶庸之=文


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