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2021.12.05

ニュース

キャンプサイトに“湯が出る蛇口”を! 水道、焚き火台の二役こなす便利ギアが誕生

冬キャンプ最大のネックはいうまでもなく寒さだが、必要なギアを揃えて暖を確保さえすれば、そうハードルは高くない。
水が出てるようだけど、これはなんだ……?
しかし、水の冷たさだけは如何ともし難い。やかんで湯を沸かすことは可能だが水道のようにジャバジャバ使えるわけではないし、湯の出る洗い場を備えたキャンプ場もあるとはいえ、ごく稀なケースだろう。
そこで「アイアンストーブ」の出番だ。
「アイアンストーブ」5万5500円/アイアンショップ https://aboutme.style/ironshop
簡単に言うと、焚火台の炉熱を使って水を湯に変える湯沸かし器のようなもの。
こんな感じにセッティングする。
使い方は簡単で、水の入ったタンクにアイアンストーブのホースをつなげると、炉の底に張り巡らされた配管を水が通っていく。こうして焚き火で温められたお湯が備え付けの蛇口から水道のように出てくるのだ。
蛇口から蒸気が数回噴出したあと、1分ほど経つと温かい湯が出てくる。
サイフォンの原理を利用し、配管内で発生した蒸気圧を使ってお湯を温めると同時に、手元まで引き上げてくれる、という仕組みになっている。

温度は40〜50度。キャンプサイトにひとつあれば、冷たい水で洗顔や手洗い、洗い物をしなければならない苦痛も避けられるし、洗い場まで往復する手間もなくなる。

寒い時季にはもちろんありがたい存在だが、それに限ったことではない。キャンプ場では洗いにくい油汚れの付いた食器も、湯があれば汚れが落ちやすくなるだろう。となれば、冬だけではなく1年を通して重宝すること間違いなしだ。
一般的な水タンクであれば問題なくホースにつなぐことができるので、容量が大きいほど、水を汲み行く頻度を減らすことも可能だ。
二次燃焼の焚き火台なので、煙が少なく庭でも使える。ゆらめく炎も一層美しい。
焚き火台は、煙となった可燃ガスに空気を当てて再燃焼させる二次燃焼構造となっており、煙が出にくく、美しい炎のゆらめきを生み出す。湯が出るだけでなく本来の焚き火台としてのスペックも非常に高い。

これを生み出したのは、今年始動したばかりのアウトドアブランド「アイアンショップ」。
 
オールハンドメイドでひとつひとつ手作りされたアイアンストーブは、使い込むほどにステンレスの風合いが増す逸品だ。車載時を考慮してボックス型にこだわり、置き場所を選ばないスリムな形状も魅力である。防災グッズとして、万が一に備えておくのも手だ。
ありそうでなかった画期的なキャンプギア。これがキャンプサイトでの新たな必需品となる日も、そう遠くないかもしれない。
 
[問い合わせ]
アイアンショップ
https://aboutme.style/ironshop

外山壮一=文


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