きっかけは色。そこからハマるポルシェ沼

そんな運転欲がいい感じになってきた免許取得直前。たまたまネットサーフィンをしていたら、画面の端に表示されるウェブ広告に目がとまった。

大好きなネイビーのボディカラーをまとった、991が載っている中古車サイトの広告。



運命みたいなものを感じてクリックし、そこから購入へと至った。

“最新のポルシェが最良のポルシェ”と言われるように、購入時点で現行型だった991はポルシェならではの楽しさのある一台。あっという間に沼にハマると、とても3年前に免許を取ったばかりとは思えないほど知識が貯まっていく。

すると「知識が増えていくと、次は964が気になってきたんです」。

とはいえ964は台数が減っていて、いいコンディションの中古車が少ない。1年ほど探してようやく見つけたのは、希望のネイビーではなく、シルバーの964。991とはまるで違ったという。

「ハンドルはなかなか回ってくれないから、991でUターンできたところで、それより小さい964で出来なかったし、991は軽くアクセルを踏むだけでドンと加速していくけれど、この964は“本当にスペック通りのパワー出てるの？”と販売店に問い合わせたくなったくらい、加速感が違いました」。

けれど、アクセルと燃料噴射装置がダイレクトにつながっている感じがするのは、964のほうだという。

「逆に991のほうは間にあれこれ機器が係わっているからあの加速感なのかな、という感じがする。同じポルシェ911でもこうも違うんだなと、どんどん楽しくなって（笑）」。

こんな風に、さらにポルシェ沼にハマっていった。