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964を手に入れたら、世界が広がった

964を手に入れると、今度は996型も気になってきた津吉さん。「男子特有のコンプリート癖です(笑)」。

なかなかコンディションのよい996が見つからない中、たまたまYouTubeで996にルーフテントを載せてキャンプをするアメリカ人を見つけた。

「ポルシェでサーキットじゃなく山へ行ってテントをルーフで開くとか、めちゃくちゃカッコいい!」。

964に載せているキャリアはポーランドのカーボーン(Car Bone)というメーカーのもの。ウッドパネル部分はマホガニー材を使っていて、高い耐久性と独特の風合いを持つ。


そう思っていた流れで、964にキャリアを載せている写真もインスタで発見してしまう。「これもカッコいいな」と思っていたら、ちょうど知り合いがアメリカのサイトで964に取り付けられるキャリアがあることを教えてくれた。

「じゃあ964でやってみよう」と初めてキャンプへ出掛けることになった。「やってみると、自分の基地を作る感じが楽しかった」と、これまたのめり込むようになった。

シルバーの964に合わせて、キャンプギアはすべてシルバーに揃えることにした。「意外と911でも荷物は載せられるんです」。後席やフロント、加えてルーフキャリアがあればキャンプギアを積むのに不自由しないという。

ゼロハリから始まったキャンプギアは、テントも含めすべて964にあわせたシルバーに統一している。


信号待ちで視線を感じたり、サービスエリアで駐車していると声をかけられることが増えた。駐車場などで見かけるとわざわざ隣に停める964オーナーもいるという。

「964あるあるです(笑)。自分も同じようにほかの964を見つけると、嬉しくなって並べて停めてしまいがち」。街中で見かけたら視線を送る、駐車場で隣り合ったら少し立ち話をする。こういうゆるやかなコミュニティに参加している感覚も、心地良いのだ。



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