円熟味を増す俳優、反町隆史が着る冬のハイエンドファッションポートフォリオ。
「ワーク」や「ミリタリー」といったキーワードを巧みに変換したマスターピースを主役に。
地厚で伸縮性のあるテクニカルナイロンのブルゾンは、メカニックのユニフォームやレトロスキーウェアを連想させる大きくて機能的なジップポケットが特徴。
ポケット内側と襟に収納されるフードに、今季のブランドのシンボルカラーであるパラキートグリーンをあしらう。
英国海軍の艦上服として採用されたルーツを持つピーコート。
風向きでボタンを掛け替えてその侵入を防ぐためのダブルブレステッドや、グローブを装着したまま着脱できる大きなボタンなど、機能と工夫を知れば、これがどんな男に似合うかは想像に難くない。
束の間の休息、プライベートなテリトリーで過ごすための賢いスタイリング術を。
隙だらけなスウェットの上下に、エアリーな仕立てのウールバルマカーンコートを羽織って生まれたのは「洒落」の2文字。
オーシャンズ12月号の特集テーマ「ボーダーレスファッション」の模範解答といえる。
いくつかのパーツで構成され、「環境」「合わせる服」「気分」に応じてそれらを組み合わせるユーティリティウェアが面白い。
撥水性を持たせたコットン地のミリタリーパーカには、贅沢なシアリングフードとライナーになるインナーダウンジャケットが付属。一方、インナーに着用したコヨーテカラーのダウンプルオーバーには、その外側に取り付けられて、単品でも着用可能なシェルが付属する。
シルエットとデザインを誇張したカーゴパンツも見逃せない。こうしたミリタリーウェアの創造的なアレンジこそ、ファッションの醍醐味である。
TAKAY=写真 熊谷隆志=スタイリング 池上 豪(NICOLASHKA)=ヘアメイク