アウトドア好きを自認するなら、今週末は代々木公園に向かおう。
だって、二度と出合えないような、掘り出し物のアウトドアギアが手に入るかもしれないんだから。
皆さんは、不要になったアウトドアギアをどうするだろうか？ まだ使えるなら、オークションサイトに出品したり、リサイクルショップに持ちこんだり、はたまた友人に譲るのが一般的だろう。
だが、アウトドア業界に携わる人たちはちょっと違う。彼らはどうしてるかというと……？
これは……？答えは“フリマで売る”のだ。しかもただのフリマではない。年に1回開催される「ギアループマーケット」なる、フリーマーケットイベントに出店しているのである。
参加者はアウトドア業界人限定！
ギアループマーケットは、アウトドアギアだけが揃うフリーマーケット。毎年10月最終週の土日に、代々木公園で開催される「アースガーデン」というイベントの一企画として11年前にスタートしたものだ。
「愛用ギアを、次に使ってくれる人の顔を見ながら思い出とともに送りたい」。
そんなコンセプトのもと、アウトドア遊びの相棒ともいえるギアを、次の愛用者に託す場となっている。その名の通り、アウトドア好きたちが「ギア」を「ループ」させることができる。
アウトドアブランド関係者の出店もチラホラ。このフリマには、ちょっと特殊なルールがある。来場は誰でも可能だが、出店できるのが「アウトドア業界の関係者」に限定されているのだ。
しかも集まるメンツが、また濃い。今年の出店者は、マニアックなギアを揃えることで知られるアウトドアショップ「ボーズマン」や、「ハイカーズデポ」、「ランボイズ！ランガールズ！」など個性派ショップが勢揃い。
未使用の新品や、日本未発売のレアなギアも見つかる。そのほか、アウトドアコーディネイターの小雀陣二さんや、自転車やアウトドア好きのグルーヴィジョンズ代表、伊藤 弘さんなども自慢のギアを出品する予定だという。
となれば、掘り出し物が並ぶであろうことは想像に難くない。
貴重なヴィンテージギアからほぼ新品のお値打ち品、さらには日本未発売の海外ガレージブランドのアイテムなど、アウトドア好き垂涎のラインナップが揃う。誰が出店するか、何が買えるかは、その会場に足を運んでみてのお楽しみだ。
移動式の簡易風呂が出品された年も。そして、このイベントには品揃え以上に足を運ぶべき理由がある。アウトドアのプロたちに、なぜそれを愛用してきたのかや使い方の秘訣など、なんでも質問ができる貴重な場になっているのだ。
子供が店番を手伝うブースも。会場は和気藹々とした雰囲気。イベントの発起人のひとりであるアンドワンダーの広報・立石悦史さん曰く、「ギアのやりとりだけでなく、アウトドアの知識豊富な出店者とのやりとりも楽しんでほしい」とのこと。
プロの意見を聞きつつ、彼らの愛用品が手に入る機会なんて、ほかにはないだろう。
野外音楽堂前のイベントスペースがフリマの会場となる。開催は10月30日（土）、31日（日）の2日間。1日限定の出店者も多いので、両日足を運んでも違った発見があるに違いない。
掘り出し物を探しに行くもよし、ふらっと遊びに行くだけでもよし。運命的なアウトドアギアとの出合いが待ってるかもしれませんよ。
［イベント詳細］
「ギアループマーケット」
期間：10月30日（土）、31日（日）
会場：代々木公園 イベント広場「アースガーデン」内
住所：東京都渋谷区代々木神園町2-1
時間：10：00〜17：00※コロナウイルス感染拡大防止のために、マスク着用、消毒、入場者数を制限しながら開催されます。ハイカーズデポ、ヨシキ&P2、GLM実行委員会＝写真 池田 圭＝取材・文
