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■コンセプトモデル Vision AMBY

BMW Vision AMBY
Vision AMBY。フロント26インチ、リア24インチのホイールを採用。シート高は830mmだ。フロントのヘッドライトはU字型形状。
「Vision AMBY」は同社が「自転車とバイクの間のまったく新しいコンセプト」で開発したコンセプトバイク。
以前紹介した「i」のつく「i Vision AMBY」と双璧をなすモデルで、「i〜」と同じく走行する道路の法律に従い、最高25km/h/最高45km/h/最高速度60km/hの3モードから選んで走行できる。
一方「i〜」と比べて、こちらにはペダルがなく、すべてスロットルグリップで加速する。
総重量は65kgと、ほかのモーターサイクルに比べて格段に軽く、優れた操縦性と敏捷性を確保。現状の最大航続距離は110km。
サドルやタイヤに再生プラスチックを用いるなど、サステイナブルな思想で作られているのもVision AMBYの特徴。
専用開発されたアプリによって、ライダーのスマートフォンがキーの役割を果たすという。万が一盗難にあってもスマートフォンで位置を正確に把握できるからセキュリティも万全だ。
さらにタイヤ圧モニター機能や衝突被害軽減ブレーキといった、先進安全運転支援機能の可能性も検討しているという。
スマートフォンを装着することでVision AMBYを起動することができる。
Vision AMBYはまだコンセプトカーの域を出ないが、ここで提案されているアイデアは、いずれエンジン車やほかの電動バイクに活かされるはずだ。
 
既存の路線に甘んじることなく、次世代のニーズに沿った新たなコンセプトでブランドのセンスを遺憾なく発揮するBMWの電動バイク。
その先には何が待っているのか。少なくとも同社は「本当に楽しくて冒険的なものである必要がある」と言っているから、それを信じて日本発売を待とう!
 
籠島康弘=文


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