カウンターには常連の男性がいた。優紀さん、どうですか?
「昼の顔と夜の顔が違うところが面白い。そう、お酒です」。
「あとは、料理のことをかなり熱心に勉強してますよね。以前食べたカレー、美味しかったな。何だっけ? ニシンのフィッシュカレー? 完全に専門店の味でした」。
ここで、小さい子供を連れたご夫婦が来店。カレーをテイクアウトするようだ。よくよく聞けば、奥さんのほうが優紀さんと大学時代の同級生とのこと。
ところで、表の看板に「ホッピー」の文字があることに気付いていた。グランドピアノの演奏を聴きながらホッピーを飲める店はそうそうないだろう。
では、優紀さん。最後に読者へのメッセージをお願いします。
【取材協力】ミュージックバー 音海東京都杉並区高円寺南1-23-7 堤ビル1F電話:090-6138-6176https://twitter.com/musicbar_onkai
www.instagram.com/musicbar_onkai/ 「看板娘という名の愉悦」Vol.165好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
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石原たきび=取材・文