国産ミニバンといえば3列シートで7〜8人乗れるのが一般的。しかし、実は3列目の代わりに大きなラゲッジを備えたキャンパー向きなモデルもある。
たっぷり荷物を積んで家族でキャンプへ向かうなら、こんなミニバン、ありじゃない?
■トヨタ「シエンタ ファンベース」
5ナンバーサイズで1.5L+モーターのハイブリッドか1.5Lエンジンを搭載するコンパクトワゴンの「シエンタ」。
当初は6人または7人乗りの3列シート車のみだったが、2018年9月のマイナーチェンジの際、新たに5人乗りの2列シート車「ファンベース」が追加された。
2列目シートも倒せば26インチのマウンテンバイクを2台積載できるなど、最大奥行き2065mmの大容量ラゲッジを生み出せる。
またラゲッジの両サイドにユーティリティホールが9つずつあるので、ディーラーオプションのシステムバーなどを組み合わせれば、荷物を整理して収納が可能。
着替えのときにも使えるバックドアタープや、テーブルなどのオプションも充実している。
全長約4.3mだから普段の街乗りにも使いやすく、ラゲッジが大きいので家族でキャンプというときも十分頼りになるコンパクトミニバンだ。
さらにハイブリッドモデルを選べば、1500Wのコンセントを2つ備えられているので、旅先や万が一の際にも家電が使えて便利。
■ホンダ「フリード+ クロスター」
「ちょうど良いサイズ」と謳うホンダの全長約4.3mのコンパクトミニバンが「フリード」だ。
現行型は2代目だが、フリードの先祖となるモビリオの頃から3列目シートのないモデルが設定されている。
シエンタのファンベースが登場するずっと前から、街乗りとキャンプを両立できるミニバンを作り続けてきた老舗なのだ。
さらに2019年10月のマイナーチェンジで、車高を少し(15mm)上げたクロスオーバールックの「クロスター」も追加された。
3列シートのフリードと比べ、ラゲッジ床が低く、それに合わせてバックドアの開口部も下まで広がっているので荷物を載せやすいフリード+。
ラゲッジの両サイドにユーティリティホールが10カ所ずつ用意され、シエンタ同様、ディーラーオプションのシステムバーなどでラゲッジ内の収納力を高められる。
2列目シートを倒して車中泊できるフルフラット状態を作れるが、その際もラゲッジ下に荷物を入れておけるから、キャンプ時の仮眠などに使いやすい。
1.5L+モーターのハイブリッド車か1.5Lエンジン車が選べるほか、4WDも設定されている。
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