イタリア・ミラノで開催される「ミド(MIDO)」展。
この世界最大のメガネ展示会において、2017年から2年連続で最優秀賞を獲得したのが、日本の「グローブスペックス」だ。
名実ともに、“世界一のメガネ店”として名を馳せるグローブスペックスだが、この夏、創業以来20年以上、愛されてきた代官山店が近場へ移転し、リニューアルオープンした。
代表である岡田哲哉さんの「既存店を超えるものを」という意気込みと共に、新店舗は施工から装飾、店内に飾る植物に至るまで、旧・代官山店の趣を残しつつもこだわり抜いてデザインされている。
3人のアーティストたちとの協力によって生まれた空間は、まさに世界最高と呼ぶにふさわしい仕上がりだ。
内装の全体プランは、東京・三鷹の内装企業「ロバートハウス」の渡辺慎吾さんが担当。
4本の柱に囲まれた店舗中央部には、店名を表す「GS」をデザインしたタイル貼りの床が施されていて、柱や壁面のレリーフなどと共に、店内でひと際存在感を放つ。
また、サインアートを手掛けたのは、サインペインター界のパイオニアとして着目される「ナッツ アート ワークス」の比内直人さんだ。
特に印象的なのは入り口両脇の金箔とガラスで作られたサインアート。1920年代頃、ヨーロッパで使われていた技法を独自にアレンジしたというアートワークは、新店舗の新たな目印としてひと役買っている。
店内全体の雰囲気にアクセントを加える植物や器のセレクトは、中目黒のフラワーショップ「チビ」の芳賀規良さんが担当した。
アロエやシュロ、ボトルツリー、旧店舗前に植えられていたザクロの木まで、さまざまな植栽がセンス良く彩られた、心地良い空間になっている。
品揃えも当然“最高”で、アパレルブランド「サイ」や「オールドジョー」とコラボした最新作などと共に、世界中から約50ブランドのアイウェアが勢揃い。そのラインナップは一見の価値ありだ。
新しいエッセンスが加わり、さらに魅力を増すグローブスペックス。大人の男が押さえておくべき最新と最良が揃う店として、今後も目が離せない。
[店舗詳細]グローブスペックス 代官山店東京都渋谷区猿楽町11-19 アルファーストII 1F電話:03-5459-3645営業:11:00〜20:00[問い合わせ]グローブスペックス03-5459-8326www.globespecs.co.jp外山壮一=文