先日紹介した
ドイツ生まれの新興EV「XBUS」。
もちろん自動車大国アメリカでも新しいEVメーカーが生まれており、こちらはLAを拠点とする新興EVメーカー「カヌー(Canoo)」の1台。
ボディにタイヤ、ルーフの装備まで見るからに未来の車だ。こちらは「ピックアップトラック」のダブルキャブ仕様。ルーフテント付き。今年5月にカヌーが予約を開始した「ライフスタイルビークル」「ピックアップトラック」「MPDV」の3車種は、“未来の世界”から来たようなクールな電気自動車だ。
運転席も後部座席も、新体験
ライフスタイルビークル アドベンチャー。もちろんSF映画の撮影車両じゃなく、2023年には納車予定だ。こちらは、車体上半分がほぼガラスで覆われ、一見前後のわからない宇宙船のようなフォルムが特徴の「ライフスタイルビークル」。
運転席まわりはとてもすっきりとしていて、通常ならハンドル周りやセンターコンソールに並ぶスイッチ類は極力排除され、カヌー独自のマルチパーパスプラットフォームによる新たなドライブ体験ができると発表されている。
フロントからスッと伸びる四角いステアリングは、まさに宇宙船の操縦桿のようだ。
運転席まわりのデザイン。後席ドアは後ろにヒンジがある観音開き。開けて乗り込むと、後席は通常の前向きではなく、ラウンジのようにコの字型をしている。
乗る人同士で向かい合っての会話を促すようなこのリア空間は、後席での過ごし方の提案そのものが既存の車と大きく違うと言えるだろう。
ライフスタイルビークルのドアは観音開き。リアシートはコの字型で、ドア部分にも席がある。全幅が1896mmあるものの、全長は4421mmとトヨタのミドルクラスミニバン程度。それでいてランドクルーザーの標準グレードよりも大きな、厳つい19インチタイヤを履いている。日本では車種としてはミニバン、形としてはマイクロバスとなるだろうが、日本でも十分扱いやすいサイズだ。
乗車定員は5人〜7人。航続可能距離は250マイル(約402km)だから、近隣県でのキャンプもラクラク楽しめるだろう。
グレード展開はベース/プレミアム/アドベンチャー/デリバリーという4つ。アドベンチャーは少し地上高が高められている。
コの字型シートによって広々とした、ライフスタイルビークルの後部座席。 2/2