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ブレスレット&ストラップにも職人技が宿る

フルブロンズ化に向けてチューダーの前に高い壁として立ちはだかったのは、ケースと限りなく近い工程から作り出すブロンズ製ブレスレットの製作であった。
仕上げを徹底することで完璧に調和したブロンズケース&ブレスレット。
全体にサテン仕上げを施したブレスレットは、1950~1960年頃に製造されていたリベット式ブレスレットのデザインを基に作られている。
カバーを一新した新型クラスプは、工具を一切使わずに8mmの長さを5段階で調整できる“T-fit”アジャスティングシステムを取り入れた。
つまり、ブロンズ特有の経年変化と現代的な機能を併せ持つ、ふたつとないブレスレットなのだ。
シャツの袖口も邪魔しない程良いボリューム感も秀逸。
また、チューダーのお家芸であるファブリックストラップも見逃せない。
物語は1956年から続くチューダーとフランス海軍のパートナーシップから始まる。その昔、隊員たちの間では、ブレスレットなしの状態で納品された時計に各自で好みのストラップ選んで取り付ける風習が根付いていた。
アーカイブとして保管されている1977年に製造された「オイスター プリンス サブマリーナー」。
付属するジャカード織のファブリックストラップは、チューダーのアーカイブから発見されたパラシュート素材のストラップから着想を得たデザインである。
ストラップの製造元は、フランスのサン・テティエンヌで150年以上家族経営を続けるジュリアン・フォール社。
19世紀から使い続けている織機を用いて作られたファブリックストラップは、高級時計に見合う品質と快適性をともに満たす逸品だと言えよう。
ゴールドのストライプが入る洒脱なストラップは服装を選ばない。
これらのブレスレット&ストラップが備えるファッション性に加え、スイス公認クロノメーター認定を上回る日差-2秒から+4の高精度、約70時間のパワーリザーブを保持する自社製ムーブメントMT5400が持つ優れた機能、ダイバーズウォッチとしての基準を満たす200mの防水性能は、本当の意味で水陸両用での活躍を約束する。
そんじょそこらのダイバーズでは物足りない。そんなニーズを満たしてくれるこの夏の大本命は、お気に入りのデニムと同じように、着ける人のライフスタイルに長く寄り添ってくれるに違いない。
 
[問い合わせ]
日本ロレックス / チューダー 03-3216-5671
戸叶庸之=文


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