自社ムーブメントを伝統のアイコンモデルに初搭載
BAUME&MERCIER
ボーム&メルシエ/リビエラ ボーマティック 10616
5日間のパワーリザーブ、日差−4〜+6秒の高精度、1500ガウスの耐磁性、5年に一度というロングメンテナンスサイクルなど、多くのメリットを備え2018年にデビューするや、高い評価を得た自社製自動巻きキャリバー「ボーマティック」。
これを1973年の誕生からアップデートを重ねて第5世代となった、12角形ベゼルが特徴の「リビエラ」に初搭載した。クールなブルースモークサファイアダイヤルから、このキャリバーが覗ける趣向も心憎い。
ミニマルな機能美が際立つトラベラーのための腕時計
PORSCHE DESIGN
ポルシェ デザイン/1919 グローブタイマー UTC
ポルシェ911を設計したことで知られるF・A・ポルシェが設立したポルシェ デザイン。そのタイムピースは、無駄を排したミニマルな機能美で知られる。
協定世界時を意味するUTCを冠したこのモデルは、5本のセンター針により時分、秒、日付、第2時間帯を表示。9時位置に現地時刻と連動した昼夜表示も。さらに第2時間帯を示す24時針は、プッシャーで1時間ずつ前進、後退が可能だ。
利便性と端正なスタイルが融合し、COSC取得の高精度キャリバーも搭載する。
画期的な自社ムーブメントを小ぶりなケースに搭載
ORIS
オリス/アクイスデイト キャリバー400
昨年発表された自社製キャリバー400。ツインバレルによる5日間のロングパワーリザーブを持ち、シリコン製アンクルとガンギ車をはじめ、30以上のパーツに非磁性素材を使用して高耐磁性を実現。日差−3〜+5秒の高精度や、メンテナンスサイクルも10年など、信頼性も高い。
本作はこのキャリバー400を41.5mmケースに搭載した300m防水ダイバーズ。逆回転防止機能付き回転ベゼルは耐傷性に優れるセラミックス製となっている。
スマホ連携のソーラー電波ムーブメントを旗艦シリーズに初搭載
JUNGHANS
ユンハンス/マックス ビル メガ ソーラー
ユンハンスは、実は電波時計の先駆者にして、ソーラーウォッチにも1980年代から取り組んできた実績を持つ。
その成果というべき最新の5局受信(日本2局、独、英、米)のソーラー電波ムーブメントを、バウハウスデザインで人気の「マックス・ビル」シリーズに初搭載。スマホ連携による時刻受信システムや、永久カレンダー機能も備える。
通常のクオーツと異なり、1/2秒ずつ運針する機械式を思わせるような秒針の動きも興味深い。
※本文中における素材の略称:SS=ステンレススチール
須藤敬一=写真 梶 雄太=スタイリング 飯嶋恵太(Mod’s Hair)=ヘアメイク 柴田 充、まつあみ 靖、増山直樹=文