OCEANS

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ご紹介が遅くなりました。じつは、店の片隅にネイルサロンがある。沙織さんはネイリストなのだ。
キューバサンドとネイルのマリアージュ。
「子供の頃から美容師さんになりたかったんですよ。髪の毛をいじるのが好きで。ふたつ上の姉は触らせてくれなかったので、お祖父ちゃんの髪をずっといじってました。髪の量がないので、梳かしたり分け目を変えるだけで」。
高校卒業後に横浜の小さい美容室に就職。何もわからない状態で見習いで入ったので大変だったという。
「すぐに辞めたかったんですが、だんだんネイルに興味を持って。成人式のときに初めてネイルサロンに行ったら、手が荒れすぎてて薬品が使えないと断られたんです。悔しくて美容室で働きながらスクールに通って勉強しました」。
この経験を経て、六本木のネイルサロンに転職する。
本日のネイル。
テーマですか?(笑)。ニュアンスネイルというか。こだわりはないけど、今オーロラっぽいのが流行っているんです。月1ペースで変えています。
料金表です。
なお、店頭に停めてある車はキッチンカーだ。
シトロエンを模して作ったボンゴ。
先週、茅ケ崎市役所前に出店したのがデビューで、50食のキューバサンドを完売したという。今後は江ノ島や三浦半島の海の家でも出店するそうなので、お近くの方はぜひ。
サザンの地元ということで、最後におふたりの好きな曲を聞いて見た。まずはオーナー・坂井さん。
「私はやはりニューヨリカン・ソウルの『ランナウェイ』です。夏も最高ですが、季節関係なくテンションが上がる曲です」。
沙織さんは?
「アイリー・ラブの『ベイビー・アイ・ラブ・ユー』ですね。ハワイアンレゲエのアーティストで、夏はお店でもキッチンカーでも最高に気持ち良い曲です」。
では、沙織さん。最後に読者へのメッセージをお願いします。
そうそう、チキンオーバーライスもめっちゃ美味しいんですよ。
【取材協力】
THE NYC BOX(ザ・ニューヨリカン・ボックス)
住所:神奈川県茅ヶ崎市幸町7-26 TSUBANA B棟 102
電話:090-4870-9396
www.instagram.com/the.nyc.box/
「看板娘という名の愉悦」Vol.160
好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
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石原たきび=取材・文


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