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看板娘、登場

「お待たせしました〜」。
ベトナム出身のヌさん(25歳)。高校卒業後に来日し、日本語学校に通い始めた。この店では4年前から働いている。
「ベトナムには日本の企業がたくさんあって、先輩方がそこで働いているんです。お給料もいいし、雰囲気もいいらしいから、私もそこで働くために日本語を勉強することにしました」。
フードも注文しよう。串焼はヌさんお勧めの「血肝」と「スナギモ」(ともに143円)。さらに、「みそ漬チーズ豆腐」(528円)。そして、何といっても「ダチョウ刺」(858円)が気になる。
おお、居酒屋の雰囲気になったじゃないですか。
串焼は山梨県産の朝挽き健味鶏。鮮度のいいものしか使わないという。
「ラオス白炭」はラオス産の樹木、マイ・ティーの備長炭。
みそ漬チーズ豆腐は西京味噌に漬けて寝かせている。オーストラリア産のダチョウ刺はモモの部分で、馬刺しに似た味。これまた絶品。
ダチョウ肉は馬肉と比べて脂身が少ないヘルシー食材だ。
さて、ヌさん。話を聞かせてください。初めて日本語に出会ったのはいつですか?
「中学生ぐらいのときにテレビで『ドラえもん』や『ちびまる子ちゃん』を観ていました。下にベトナム語の字幕が出ますが、今はそれなしでも内容がわかりますね」。
好きなキャラクターは、それぞれのび太くんとまるちゃん。「のび太くんは心があったかい。まるちゃんは日本語でなんて言うんでしたっけ? 不器用? なんかかわいい」と言っていた。
手書き入力の翻訳アプリを駆使するヌさん。
ベトナムの好きなスポットについても聞いてみた。
「去年の12月ぐらいに帰国したとき、妹とダラットという観光地に行ったんです。天気もよくて、素晴らしい時間を過ごしました」。
人気の撮影スポットにて。
別名「花の都」とも呼ばれるダラットでは、7000平方メートルの広さを誇るフラワーパークも人気だ。
人気の避暑地ダラットは、バラやガーベラなどの花の栽培が盛ん。
市内には多数のイチゴ農園もある。
じつは大のイチゴ好きだというヌさん。
先のバレンタインデーにはオリジナルのケーキも作ったそうだ。
「下のパン生地だけを買って、上の部分は自分で考えて作りました」。
ここでもイチゴがふんだんに使われている。


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